ウィンブルドンを終えて

ジョコビッチとクビトバの優勝で幕を閉じた今年のウィンブルドン、私の解説者としての仕事も無事に終わりました。毎年のことではありますが、スタッフの皆さんのより良い番組を放送しようとする情熱と、一瞬の映像にもこだわりを見せるプロ意識の高さに感激する毎日でした。普段はこういった異業種の方と接する機会はないので、「仕事とはこうやってやるものだ」ということを勉強させていただきました。特に、下準備という面ではあらゆる可能性を考えながら緻密に計画を立てる姿勢は選手にも指導者にも通じることだと思いました。

錦織選手のインタビューの中で「子供の頃からテレビで見ていたウィンブルドンのコートに立てることが嬉しい」と言っていたことを聞いて、私も子供の頃、深夜に放送されるウィンブルドンを眠い目を擦りながら見ていたことを思い出しました。きっと今年も未来のウィンブルドンを夢見ながら子供の頃の自分たちのように楽しみに放送を見てくれている子がいると思うと、改めて責任の大きさを感じました。私は選手としてウィンブルドンのコートに立つことは出来ませんでしたが、こうやってウィンブルドンという世界最高峰の大会に関われたことは最高の思い出です。

最後に、ご報告が遅れましたが5月中旬に元の勤め先である荏原SSCにコーチとして復帰致しました。ご報告するタイミングを逸してしまい、今になってしまいました。色々とご心配をいただいた皆様、ありがとうございました。帰国してからも心機一転、そしてこれまで以上に選手育成、指導に取り組みたいと思います。

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