The University of Kentucky

IMG_1685.JPG遅ればせながらシンガポールプレーヤーズクラス卒業生(シンガポール→浦和学院卒)の竜治が見事University of Kentuckyに1月より入学することが決まった。浦和学院テニス部引退後から留学に向けて着々と準備を進めていた。アメリカの大学の中でも監督及びティームとして評価の高いUKに是非入れたいと思っていたし、竜治も既に心の中ではUK一本でと決めていたのではないだろうか。高校3年間は英語の環境に触れていないも同然なので、他の国の選手に比べれば、希望大学に入学することはかなりのビハインドであるが竜治の持っているテニス、勉学の能力、そしてトラディショナル・ジャパニーズのサムライマインドが完全にティームにマッチすると思っていたので、まったく心配することはなかった。UKでは大学スポーツのエリートに属するWildcatsの一員となる。これほど羨ましいと思ったことがあるだろうか。

僕自身の方針として選手が高校卒業後プロを希望していたとしても、条件が満たされてなければプロになる事を薦めていない。ジュニア期同然に時間、場所の確保、そして否応なしに絶対的に”すべて”管理をする人間がいるならば考える余地があるが、 それ以外は残念な事に今現在問題にあげられているようにジュニア卒業してからの行き場(ベースとなる場所)がとても少ない。 その為すべて自分でマネージメントを行わないといけないので、殆どの選手はその能力はまだ養われていない。よほどの強い精神力がない限り居心地のいい環境、いい訳をすぐに受けて入れてくれる人達にいってしまう可能性がとても高い。そして「ジプシープロ選手」となってしまう。


かといって日本の大学への進学はもっと薦めない。土橋さん、利彰、宮地、ここでは書ききれないぐらいの素晴らしい指導者が今現在大学に在籍しているのにもかかわらず、世界で戦える選手がでてきていない。なぜなのかはわからないが業界自体になにか問題がある以外考えられない。竜治が卒業後、大手企業に勤めたいというのならば真っ先に日本の大学を薦めるであろうが、もしプロ選手を希望するならば、そのような場所に我々の選手を送ることは出来ない。

アメリカの大学は以前より賛否両論が絞られてきて、またテニスの出来る環境になってきたのではないかと感じる。当然に世界で戦える選手も輩出している。ハードウェアー(テニス・トレーニング施設)、ソフトウェアー(選手層)共に一流である。(二・三流ではない一流である)

そして一番重要なのは、もしプロ選手になる事を考えるならば、プロ選手だからそこ、キャリア後も考えて将来を設計していかなければならない。そういう意味ではこれからグローバル化時代のコミュニケーションの大前提となる「ランゲージ・リテラシー」及び、ITを使いこなす能力を高める、「ITリテラシー」の守備範囲を同時に広げるにはうってつけの環境ではないかと思う。

すでにオリエンテーションが始まっているとの事。環境に慣れ、英語のスキルを上げ、ティームの一員と認められるようそのポジションを勝ち取って欲しいと思う。アメリカの大学は卒業しなければ意味がないと言われているが、0から1に出来た事はとても大きな一歩である。まずは荒波に揉まれての2年後、途中経過の彼を楽しみに見守っていたい。

最後に
竜治が大学入学するにあたって本人の功績はとても大きいが、それ以上にすべての権限と業務の委託をこころよく引き受けてくれたヒデ(坂本正秀)それをバックアップしたご両親の功績がなければ竜治はWildcatsの一員にはまずなれなかった事であろう。


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コメント

  1. ポーラママ さん : 2011.01.16

    リュウジくんの入学決定、よかったね。
    彼ならきっと大学の中でも存在感のある選手に育つに違いありません。
    日本と違って大学でテニスだけやってるというわけにはいかないでしょうから、本当に大変でしょうけど。
    活躍を楽しみにしています!

    金子ちゃん、オッティさん、みのりん。。。みんなの育てたお子たちが、どんどん成長を続けていってるというのは、嬉しいことですね。
    ママが楽しみに応援できる選手、これからもどんどん送り出してくださいね。

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  2. Tanaka@NYC さん : 2011.02.07

    昔、高木圭郁プロがここの大学で活躍しましたよね。

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