ネジはとても高価なものであった

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アラ・チャレキャンプ前日まで日本にいたのだが、 その日本滞在時に「ダ・ヴィンチ展~モナリザ25の秘密~」の開催を駅の広告で知った。時間があれば是非行ってみたいと思ったのだけど、人に会ったり、ミーティングがあったり、キャンプの資料作成の最終追い込みなど とてもせせこましく忙しい理由でまた次回なんて思ってしまうところであった。

がしかし、アラ・チャレキャンプに向け、資料作成なんかよりももっと大切なものがあるのではないかと思った。 これからの2週間、選手と生活を共にし、自分の培ってきた経験値を最大限伝えるにあたって、まず己が何かを観て、聴いて、インスピレーションを感じ、想像性を養い、創造性を高め、感性を研ぎ澄ませてからではなければ、選手の感性に訴える事は出来ないのではないかと思った。いや太刀打ちできないのではないかと恐怖感さえ生まれたのであった。そしてすぐさま日比谷公園ダ・ヴィンチミュージアムに向かったのであった。

「こんにちは黒柳徹子です」からはじまり、建築、彫刻、人体、絵画、土木、そして「モナ・リザ」を現代技術を駆使して徹底的に解析して判明した25の新事実の紹介など、またウィトゥルウィウス的人間の”「人体は円と正方形に内接する」ゲーム’があり挑戦。採点は満足いくものではなかった。

いずれにしてもスポーツとはあまり接点を感じない芸術であるが関係性はとても深いものであると感じた。

音声ガイドを借りる際に「ご使用になった経験はございますか?」と聞かれたので、ルーブル美術館で使った事があるので「ルーブル美術館で一度」と普通に言おうとしたけど、よくよく考えてみたら「どれだけ芸術かぶれなんだオイィィィ」と思われそうだったので「初めてです」なんて言ってしまった。