10月1日(月) 楽天オープン 初日。
日本人プレイヤーの先陣を切って守屋宏紀が登場した。

対戦相手は16位、第7シード、スイスの ワウリンカ
今年の夏ATPツアー・マスターズシリーズ・シンシナティー3回戦で錦織圭を 6-3 6-3 で破り、その大会4強。
2月ブエノスアイレスでも錦織に 6-4 6-2 で勝っている。

最高ランキング6位(2008年6月)、ツアー3勝、フェデラーと共にスイスのデ杯プレイヤー、北京オリンピック金メダリストだ。

その格上のプレイヤーに対して 5-7 6-4 4-6 と互角の勝負を挑んだ守屋宏紀、試合後のトータルポイント数は103対103、熱戦の様子がそのポイントに表れていた。

<1回戦>
●W)守屋宏紀 5-7 6-4 4-6 ○7)S Wawrinka(SUI)

守屋のサーブで始まる。ダブルフォルトなどもあり、固くなっているのか0-40となってしまった。
しかし守屋はそこから2度のジュースの末にキープする。

第8ゲーム、3-4、ワウリンカのサーブの時に守屋にチャンスが訪れる。
30-30からワウリンカがダウン・ザ・ラインに決めると守屋も積極的に攻めドライブボレーてジュースに持ち込む。
2度目のジュースで守屋にブレーク・ポイントが
3度目のジュース、ワウリンカのバックがロングに、守屋は2度目のブレーク・ポイント。
セカンドサーブをクロスにリターンそして前につめる、ワウリンカはバックのクロスコートパスを決めた。
4回目のジュースの末にワウリンカはサーブをキープした。(4-4)

4-4、守屋のサーブ、15-40とブレーク・ポイントを握られた守屋だが、積極的なプレーでジュースにする。
ラリー戦、ワウリンカのフォアがワイド、アドバンテージ守屋、
ボディーサーブで有利に展開するが、ドロップ・ショットを切り返されて2度目のジュース。
フォアリターンをダウン・ザ・ラインに決められ、このゲーム、3度目のブレーク・ポイントを握られるが、ナイス・サーブでジュースに。
3度目のジュースに末に守屋もナイス・キープ、5-4とした。

5-5、守屋サーブ、15-30、セカンドサーブをバックのダウン・ザ・ラインに決めてワウリンカは15-40とブレーク・ポイントを握る。
ラリー戦、ワウリンカはバックのスライスで合わせていたが、フォアのダウン・ザ・ラインを先に打つ、その返球を守屋はアウトしてしまった。(守屋サーブを落とし5-6)

6-5、ワウリンカのサービィング・フォア・ザ・セット、
30-30からクロスへサービス・エース、
セットポイントはボディーへのナイス・サーブ、

第1セットは約1時間(正確には56分)の接戦の末にワウリンカが取った。

第2セット

ワウリンカのサーブ、2-3、リターンを合わせジュースに持ち込む守屋。
ワウリンカは2回のジュースの末にキープし3-3にしたが疲れているような感じだ。
守屋のしつこく、テンポの早いプレーに押されワウリンカは疲れがでてきたのだろうか?(3-3)

3-4、ワウリンカのサーブ、0-30となるが、キープする。(4-4)

4-4、守屋のサーブ、ワウリンカはバックのポール回し気味にダウン・ザ・ラインを決める。(0-15)
だがしっかりと守屋はサーブをキープ、5-4とする。
世界のトッププレイヤー相手に堂々と戦う守屋宏紀だ。

4-5、ワウリンカのサーブ、ダブルフォルトで0-30、
ピンポイントのリターンを打つ守屋、ワウリンカはそのボールに押されバックのクロスをネット、0-40とセットポイントを守屋は握った!
守屋のナイスリターン、ワウリンカのショットはワイドに!
守屋宏紀が第2セットを取った!

凄い守屋の精神力、浜浦トレーナー、石見亮コーチも守屋の健闘に拍手

ファイナル・セット

最初のサーブ、40-30とゲームポイントがあったが、ジュースに。そしてダブルフォルトを犯してしまう。
ブレーク・ポイントをワウリンカはフォアクロスに決めて守屋の最初のサーブをブレークする。

トッププレイヤーに対して健闘したことに満足し、ズルズルと行きがちなところだが、守屋はしっかりと緊張を保ち第3、第5ゲームをラブでキープした。

ワウリンカサーブの第6ゲーム15-30、短いボールを守屋はサービスライン近くにつめ、短い振りで強打、そしてネットにつめる、15-40とブレーク・ポイントを握り、
遂にブレーク・バックした。

守屋の精神力は凄い 3-3

3-3、守屋サーブ30-30、バックに振ってから思い切りスマッシュをクロスに決めた。40-30だ。
惜しくもダブルフォルトでジュース。

守屋のバックのアングルショットが惜しくもワイド、ブレーク・ポイントを決められてしまった。 (守屋3-4)

ワウリンカ4-3、攻めた守屋だが、オープンに決めることができそうなボレーをネット、惜しい。
ワウリンカは40-0からは凄いスピンサーブを放ちこの大事なゲームをラブでキープした。(ワウリンカ5-3とする)

3-5、40-0からジャッジミスのリプレイなどあり、守屋はダブルフォルトを犯す。
嫌な展開になりそうだったが、守屋は靴ひもを直すなどと落ちついて時間を取った後、ナイス・サーブを放ちキープする。
冷静な守屋だ。 (4-5)

ワウリンカ、5-4、サービィング・フォア・ザ・マッチ、
ワウリンカの角度あるドロップ・ボレーを守屋はストレートに決めた。(0-15)
ワウリンカはフォアでクロスに決める15-15。
30-30、ワウリンカはファーストサーブからバックのクロス、そのボールはワイド、30-40、ブレーク・バックのチャンス到来!
守屋は先にフォアでダウン・ザ・ラインに攻めるがヒッテングがやや遅れてワイド、天を仰ぎ残念がる守屋、(ジュース)

ワウリンカは得意のバックハンドのダウン・ザ・ラインを決めマッチ・ポイント
ワウリンカはラリー戦からまたバックのダウン・ザ・ライン、守屋は必死に手を伸ばしフォアで返球したがそのボールはネットを越えなかった。

惜しかった!2時間15分の激戦!

ナイスゲーム、やぶれたとは言え強くなった守屋宏紀だ!

「ベースラインからの動きは良い、クイックだ。
それに闘争心も素晴らしい。」
と勝ったワウリンカは守屋のテニスの姿勢をほめる。

守屋宏紀ブログ
守屋宏紀 ATPデーター 1990年10月16日生れ 21歳

大会データー:
楽天オープン
$1,500,000 ATP Tour 500 ジャパンオープン
32ドロー
2012年10月1日(月)~ 10月7日(日)大会スケデュール
有明コロシアム及び有明テニスの森公園コート
チケット情報

<1回戦>
8)錦織圭 vs 添田豪
伊藤竜馬 vs 5)N. Almagro(ESP)
W)杉田祐一 vs J. Chardy(FRA)
本戦ドロー
本戦ドロー PDF
ダブルスドロー
予選ドロー
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 22歳

添田 豪 ブログ
添田 豪 データー 1984年9月5日生れ 28歳

伊藤竜馬 ブログ
伊藤竜馬 ATPデーター 1988年5月18日生れ 24歳

杉田祐一 ブログ
杉田祐一 ATPデーター 1988年9月18日生れ 24歳

(記事 テニスジャパン 塚越 亘 写真 伊藤功巳)