10月2日(火) 楽天オープン 二日目。
日本のNO.1錦織圭対日本のNO.2の添田豪のガチンコ勝負が実現した。

錦織は17位なので、この楽天オープンは堂々の第8シードとして出場している。
添田も55位、自分のランキングで本戦出場権を得た。

このジャパンオープン、主催者推薦で出場できた日本人選手は多いが、自分の力で出場しできたのはランキング制度ができてからは数少ない。
そんな自力で本戦入りした二人の興味深い勝負が有明のセンターコートで13時に始まった。

二人はこの夏のATPアトラント準々決勝で対戦している。
錦織圭対添田豪データ
その時はなんと添田が6-2、6-1と一方的なスコアーで快勝しているのだ。

<1回戦>
○8)錦織圭 4-6 6-2 6-3 添田豪

トスに勝ったのは錦織だったが、レシーブを選ぶ。
添田のサーブで期待の一戦が始まった。

添田サーブの第5ゲーム、錦織は左右に振られたがバックのダウン・ザ・ラインへの美しいパスを決めブレーク・ポイントを握る。
添田はそこをサービス・エース級のサーブでジュースにする。
次のポイント、添田は短いチャンスボールをネットし2度目のブレーク・ポイントを握られる。
10回近くのラリー戦、添田のバックワイドになりサーブを落とす。

最初にサーブを落としたのは添田だったが、次のゲーム、錦織はラブでサーブを落とす。
「(添田が)緊張していたのがわかったが、自分も緊張していた。」と言う錦織。
お互いに2ゲームずつサーブのキープに失敗する。

4-5、錦織のサーブはジュースになる。
錦織はバッククロスをネット、添田がセットポイントを握った!
ここで先に攻めネットにつきボレーを決め2度目のジュースにする。
錦織は左右に振られ、フォアのダウン・ザ・ラインはワイド。
2度目のセットポイントを握った添田は先に錦織を振り、ネットについてバック・ボレーを決めた!

ファースト・セットを取ったのは添田豪だ。

第2セット

最初のゲーム、添田のスマッシュを拾いジュースに錦織はする。
ラリー戦、バックのダウン・ザ・ラインを決め、アドバンテージ錦織とブレーク・チャンスを掴むが、添田は2度のジュースでキープする。

添田のサーブ第3ゲーム、前に出てきた添田の足元に錦織は決め、0-30、
フォアで攻め、短く返ってきたボールをバックのエアーK!0-40、ブレーク・ポイントだ!
15-40から攻め勝ち錦織はブレークに成功、2-1とする。

錦織のサーブ、添田はフォアのクロスの切り返しで15-30とする。
このゲームは3度のジュースに縺れる長いゲーム、添田の攻撃したリターンがアウトになり、錦織がやっとキープした。(錦織3-1)

凡ミスがほとんどない凄いゲームが展開されている。

第5ゲーム、錦織はまたブレーク・ポイントを握る。
添田のフォアはロング、錦織はブレーク4-1とした。

第6ゲーム、錦織は30-40でブレーク・ポイントを掴まれるが、ジュースに。
2度目のジュース、2度目のブレーク・ポイント、添田は深いボールをチャレンジ、そのボールはベースラインを割っていたために添田がブレーク・バックした。(錦織2-4)

添田サーブ2-4の第7ゲーム、30-40から錦織は添田のセカンドサーブをバックのクロスリターン・エースを決めブレークした。 (錦織5-2)

5-2、錦織のサービィング・フォア・ザ・セット、30-40となるがジュースに。
サービス・エース級のサーブでセットポイント、

添田のバックのリターンがアウトになり、錦織は第2セットを取り返した。

ファイナル・セットにもつれる

添田40-15からジュースにしてしまうがフォアのクロスを決めキープする。

試合時間はもう2時間を回ろうとしている。質の高いバトルが繰りひろげられている。
第2ゲーム、錦織はゲームポイントがあったがジュースに、1度ブレーク・ポイントを握られたが、3度目のジュースでキープ。 (1-1)

第3ゲーム、錦織は積極的にリターン・エースなどを狙いプレッシャーをかける。
添田のドロップ・ショットがワイドになり、15-40と錦織はブレーク・ポイントを握る
錦織の深く角度のあるボールを添田は返球できず、錦織がブレーク、2-1とする。

錦織はサービス・エースをTへ決めて第4ゲームをキープ。 (錦織3-1)

4-3、錦織サーブの第8ゲーム、添田のリターンに振られ15-40と錦織はピンチに!
30-40、から出た!!エアーKだ!、ジュースに。そしてキープ錦織は5-3とした。

3-5添田のサーブ、錦織は前に出てきた添田をフォアのクロスパス、0-15
30-30からはフォアのクロスリターンで、30-40とマッチ・ポイント!
最初のマッチ・ポイントは錦織のバックがネットでジュース。

添田ここで痛いダブルフォルト!
2度目のマッチ・ポイント、17回目のショット、添田のバックはネット!
錦織がリベンジに成功した。

2時間29分 日本のNO.1対NO.2らしい白熱した試合だった。

2回戦ではスペインの ロブレド と対戦する。
30歳、125位、最高ランキングは5位(2006年8月)ナダルの先輩であり親友。
錦織が尊敬し、憧れてがいたプレイヤーの一人と10月4日(木)に対戦する。

<1回戦>
○伊藤竜馬 7-6(4) 7-6(5) ●5)N. Almagro(ESP)

この日は忙しい1日だった。忙しくても嬉しい1日だった。
第3試合ではオリンピックチャンピオン、USオープンチャンピオン、そして昨年の楽天オープンチャンピオンのマレーの試合があり、
第4試合に伊藤竜馬対第5シードのニコラス・アルマグロ(スペイン)の試合があり、伊藤は素晴らしい集中力と攻撃テニスでATPランキング12位を破った。

第1セット、5-6伊藤のサーブ、15-40と3度のセットポイントを握られるが、7度のサーブの末に根性でキープした。

第2セットでは第7ゲームでサーブを破られ、3-5になるがが、アルマグロの5-3、サービィング・フォア・ザ・セットのゲームをブレークする。

タイブレークでも第2セットは3-5と先行されるがそこから勇気をもったプレーでアルマグロを攻め4ポイント連取で見事勝利を勝ち取った。

2回戦では予選を突破してきたロシアの ツルスノフ と対戦する。

大会データー:
楽天オープン
$1,500,000 ATP Tour 500 ジャパンオープン
32ドロー
2012年10月1日(月)~ 10月7日(日)大会スケデュール
有明コロシアム及び有明テニスの森公園コート
チケット情報

<1回戦>
○8)錦織圭 4-6 6-2 6-3 ●添田豪
○伊藤竜馬 7-6(4) 7-6(5) ●5)N. Almagro(ESP)

●W)杉田祐一 1-6 5-7 ○J. Chardy(FRA)
●W)守屋宏紀 5-7 6-4 4-6 ○7)S Wawrinka(SUI)
本戦ドロー
本戦ドロー PDF
ダブルスドロー
予選ドロー
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 22歳

添田 豪 ブログ
添田 豪 データー 1984年9月5日生れ 28歳

伊藤竜馬 ブログ
伊藤竜馬 ATPデーター 1988年5月18日生れ 24歳

杉田祐一 ブログ
杉田祐一 ATPデーター 1988年9月18日生れ 24歳

守屋宏紀ブログ
守屋宏紀 ATPデーター 1990年10月16日生れ 21歳

(記事 テニスジャパン 塚越 亘 写真 伊藤功巳)