10月4日(木) 楽天オープン 四日目。
シングルス2回戦が行われ、錦織圭、伊藤竜馬らが戦った。
錦織は8強になったが、伊藤は惜しくも敗れた。

日本人選手がこのジャパン・オープンで8強になったのは2006年の鈴木貴男以来の事。
1973年ATP世界ツアー公式戦になって以来、九鬼潤(1978年)、神和住純(1979年)、松岡修造(1988年)、鈴木貴男(2001、2006年)に次ぎ5人目の日本人最高成績(ベスト8)になった。

<2回戦>
○8)錦織圭 57 61 60 ●T Robredo (ESP)

錦織のTへのエース級のサーブで始まる。調子が良いかな?と思っていたら前へ出るがボレーをネットするなどサーブを落とす。
さすが完璧な守備力を持っているロブレドと感心。
凄いラリー戦の末に今度はロブレドがサーブを落とす。

第4ゲーム、ほとんど錦織が決めたかと思われるゲーム展開をロブレドはコースを読みそして走り回り取り、ナイス・キープする。(2-2)

お互いにキープ、5-5、錦織のサーブ、30-30、前に出た錦織、ロブレドはスーパーパッシングを決めブレーク・ポイントを握る。
3度目のジュース、3度目のブレーク・ポイント、ロブレドはフォアに回り込みドライブリターン、ペースが変ったのか?錦織はボレーをネット。
ロブレドが大事なところでブレークに成功した。

ロブレドのサービィング・フォア・ザ・セット、サービス・エース2本連続を決められ30-0、
錦織はペースを変えるためにゆっくりタオルで汗をふいたりしたが、ロブレドはスピンの効いたファーストサーブを錦織のフォアへ決める。(40-0)
セットポイント、錦織はバックをネット、ロブレドがファースト・セットを競り勝った。

ロブレドは30歳になったとは言えツアー10勝、今は125位だが、
最高ランキングは5位だったプレイヤーだ。
今年2月、脚の手術をし、6月からツアー復帰、チャレンジャーの大会だが2大会連続優勝、ランキングも470位だったがあっと言う間に約350位ジャンプアップしてきた。

第2セット

最初のサーブを15でキープした錦織。
第2ゲーム、ロブレドのサーブ、30-40のブレーク・ポイントをブレークする。
第3ゲームはサービス・エースで40-30とし、サーブ&ボレーでキープ、3-0だ!

3-1、錦織のサーブ、40-15から錦織はサーブ&ボレーをミス
パスがネットインでジュースとなり、もつれそうだったが、錦織はキープ4-1

1-4、ロブレドのサーブ、30-40とブレーク・ポイントがあったが、ジュース
2度目のジュースで2度目のブレーク・ポイント、3度目のジュースで3度目のブレーク・ポイント、4度目のジュースで4度目のブレーク・ポイント、
そこでフォアのドロップ・ショットを決めてまたブレーク、5-1だ!

フォアのクロス、サービス・エース、フォアの逆クロス、バックへサービス・エースと4ポイント連取で第2セットを取り返した。

ファイナル・セット

最初のゲーム、15-40とブレーク・ポイントを握る錦織、
30-40からロブレドのセカンドサーブをフォアに回り込み叩き、ブレークした。(錦織1-0)

40-0から錦織はドロップ・ショット、ラブでキープする。
錦織のプレーに余裕が出てきている。

前に出てきたロブレドをバックのダウン・ザ・ラインを決め、15-40とブレーク・ポイント。
しかしロブレドはそこを踏ん張りジュースにする。
3度目のジュース、3度目のブレーク・ポイント、と前のゲームと同じような展開、フォアのクロスショットを決めて3-0だ。

第3ゲームは競ったが、錦織はそこからはわずか1ポイントしか許さず6-0で勝利を飾った。

「ジャパン・オープンで初めてベスト8になれて嬉しい。」強かった錦織圭だ。

「ここまで来たからには、もっと上を狙いたい。
自分のプレーができればチャンスもある。」と錦織。

準々決勝では ベルデイッヒ と対戦する。

Tomas BERDYCH (CZE) 27歳 196cm 右利き
ツアー7勝 2008年ジャパンオープン優勝、2011年ウィンブルドン準優勝、フレンチオープン4強。
先月のUSオープン準々決勝でロジャー・フェデラーに勝ち4強になっている。
またデ杯ではNO.1プレイヤーとして単複3勝を上げ、チェコを決勝まで進出させている。
早くから有明に入り、体調もバッチリのようだ。

錦織は2009年ブリスベンでベルデイッヒに 7-6(7) 6-3、2011年はバーゼルでは 3-6 6-3 6-2 で勝っている。
錦織圭対ベルデイッヒ 対戦成績及び二人のデーター
今年のモンテカルロ3回戦で対戦、その時は 6-2 2-6 4-6 で惜敗した。
ベルデイッヒとの対戦成績では2勝1敗と勝ち越している。

<2回戦>
●W)伊藤竜馬 5-7 3-6 ○Q)D Tursunov(RUS)

第1セット

先にブレークを許し2-4となるが、第7ゲームでブレーク・バック。

5-6、伊藤のサーブ、15-40とセットポイントを握られる。
「第5シード、世界12位のアルマグロに勝てて、気持ちを最後まで強く持てれば、(どんな選手にも)勝てると言う事がわかった。」と言う伊藤。
アルマグロ戦を思い出す粘りを見せ、30-40からのツルスノフの攻撃をしのぐが、最後はフォアがワイド、第1セットを落とす。

第2セット

伊藤サーブの第8ゲーム、15-40から30-40とするが、攻めたフォアがアウト、ブレークを許す。

最後までファイトした伊藤だったが、8強入りはならなかった。
しかし大いに自信をつけた伊藤竜馬だ。

大会データー:
楽天オープン
$1,500,000 ATP Tour 500 ジャパンオープン
32ドロー
2012年10月1日(月)~ 10月7日(日)大会スケデュール
有明コロシアム及び有明テニスの森公園コート
チケット情報

<準々決勝>
1)A Murray(GBR) vs 7)S Wawrinka(SUI)
3)J Tipsarevic(SRB) vs 6)M Raonic(CAN)
M Baghdatis(CYP) vs Q)D Tursunov(RUS)
8)錦織圭 vs 2)T Berdych(CZE)

<2回戦>
○1)A Murray(GBR) 61 62 ●L Lacko(SVK)
○7)S Wawrinka(SUI) 76(1) 67(6) 75 ●J Chardy(FRA)
○3)J Tipsarevic(SRB) 64 62 ●Q)M Chiudinelli(SUI)
○6)M Raonic(CAN) 3-0ret. ●V. Troicki(SRB)

Q)D Tursunov(RUS) 75 63 ●W)伊藤竜馬
○M Baghdatis(CYP) 75 16 63 ●4)J Monaco(ARG)
○8)錦織圭 57 61 60 ●T Robredo (ESP)
○2)T Berdych(CZE) 63 75 ●A Falla(COL)

<1回戦>
○8)錦織圭 4-6 6-2 6-3 ●添田豪
○W)伊藤竜馬 7-6(4) 7-6(5) ●5)N. Almagro(ESP)
●W)守屋宏紀 5-7 6-4 4-6 ○7)S Wawrinka(SUI)
●W)杉田祐一 1-6 5-7 ○J. Chardy(FRA)
本戦ドロー
本戦ドロー PDF

錦織圭ダブルスは4強ならず
<ダブルス準々決勝>
●錦織圭・J Monaco(ARG) 1-6 6-7(2) ○D Bracciali(ITA)/F Cermak(CZE)

<ダブルス1回戦>
○錦織圭・J Monaco(ARG) 7-6(1) 6-3 ●3)S Gonzalez(MEX)/S Lipsky(USA)
●守屋宏紀/鈴木貴男 3-6 4-6 ○J Chardy(FRA)/M Melo(BRA)
●杉田祐一/内山靖崇 2-6 6-7(4) ●D Bracciali(ITA)/F Cermak(CZE)
ダブルスドロー
予選ドロー
オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 22歳

伊藤竜馬 ブログ
伊藤竜馬 ATPデーター 1988年5月18日生れ 24歳

(テニスジャパン記事 塚越 亘 写真 鯉沼宣之)