上海 マスターズ決勝戦は今の男子テニス界で一番強いもの同士の戦いとなった。
そしてその試合内容もマッチ・ポイントとセットポイントが交錯する3時間半の激戦だった。
上海マスターズ決勝ビデオハイライト

<決勝>
2)N ジョコビッチ(SRB) 5-7 7-6(11) 6-3 ●3)A マレー(GBR)

ジョコビッチのサーブで始まる。

お互いにディフェンス力は凄い、ポイントは簡単には決まらない。
ラリー戦も20回を越えるものが多い。

第2ゲームでマレーが15-40とブレーク・ポイントを握られる。
2度目のジュースになるが、3回目のブレーク・ポイント、マレーのバックのダウン・ザ・ラインがアウトになり、ジョコビッチがブレーク、
第1セットはジョコビッチが2-0と優位に進める。

第3ゲームで今度はジョコビッチが15-40、そこをマレーのストロークでの攻撃が冴えマレーがブレーク・バックする。

第5ゲーム、ジョコビッチのサーブ30-0からマレーは4ポイント連取、マレーがブレークし、3-2と逆転した。

マレーのTへのサービス・エース級のサーブをジョコビッチはバックで飛びつきやっと返す、
そのボールはネットギリギリに落ちる、それをマレーはダッシュで取りに行き、バックの面でクロスの短いボールをネット際に返す、
ほとんど決まりか?と思われたが今度はジョコビッチがネットへダッシュして強打は角度的に無理なのでゆるいボールをダウン・ザ・ラインに打つ、
マレーはそのボールを追い、そして追い越して、股抜きショットを放つ!
この股抜きパスは失敗したが、両者本当に良く取る。テニスのサーカスを見ているようだ。

第6ゲーム、マレーのサーブ、ジョコビッチがジュース後にブレーク・ポイントを掴みブレーク・バックした。3-3だ!簡単には決まらない。

第7ゲーム、ジョコビッチのサーブ、0-40から15-40、ジョコビッチが攻め勝っていたがフォアのクロスが充分にスピンがかからずにロング。またサービス・ダウン。
珍しい、男子の試合でサービス・ダウンが続くのは。

第8ゲーム、マレーのサーブでも0-40から15-40、マレーのバックハンドをネットし、4-4、またサービス・ダウンだ。

4-5、マレーのサーブ、ダブルフォルトで0-30、
攻めたがジョコビッチのフォアがワイドになり、30-30
マレーはボレーを決めて40-30、
ジョコビッチのリターンがアウト、マレーが0-30からキープした。(5-5)

5-5、ジョコビッチが40-0としたので、キープか?と思っていたら、3ポイント失いジュースに、
ジョコビッチはドライブボレーをネットし、ブレーク・ポイントを握られる。
どちらに転ぶかわからないラリー戦が17回続き、ジョコビッチはボレーをワイドにし失敗すると、
怒る、怒る、怒る、怒る、怒る<、怒る!
とうとうラケットをグチャグチャにしてしまう。そして投げ捨てる。

6-5、マレーのサービィング・フォア・ザ・セット、Tへサービス・エース級を決め、マレーは40-15とセットポイント
40-30、2度目のセットポイント、20回目のジョコビッチのフォアはロング、

マレーが7-5でファースト・セットを取った。
なんと1時間14分もかかった激戦のファースト・セットだった。

第2セット

26回続いたポイントもある。それもどちらが取るのかわからない、往ったり来たりの攻防。
思わず「うわー」「オワー」などと各種の感嘆詞が出してしまう。

第1セットと違い、3-3までキープが続く。

ジョコビッチのサーブ、ロブを放つたり、スライスでペースをつけたりのマレー、20回近くのラリー、ジョコビッチはバックをネットし、15-40とブレーク・ポイントを握られた。
ジョコビッチは攻め、ネットに出る、マレーのパスはネットに撥ねコースが少し変わる、それに対応しローボレーしたジョコビッチだったが、マレーが最後は決めた。
マレーが先にブレークした。(マレー4-3)

サーブをキープし、マレーは5-3とする。

5-4、マレーのサービィング・フォア・ザ・マッチ、30-0、あと2ポイントで勝利だったが、次のポイントから流れが変り始める。

10回近くのラリー戦が続く、ジョコビッチは前に出てボレーでつく、それをマレーはロブ、
そのロブはベースライン深く返る、それをジョコビッチはなんとここで股抜きショット(大きな歓声)、その後ドロップ・ショットを決めポイントを取る。もっともっと大きな歓声と拍手が。
ジョコビッチの股抜きショット

ジョコビッチがこのショットで観客も味方につけ蘇ってくる。
10回以上続いたラリー戦はマレーがネット、続けてジョコビッチが2ポイント取り、30-30となった。
わからなくなってきた。

ラリー戦、凄い左右の振り合い、ジョコビッチのバックダウン・ザ・ラインがネット!
マレーがマッチ・ポイント!
ファーストサーブはロング、セカンドサーブ、ジョコビッチはフォアのクロスを決めてジュースに。

ジョコビッチはフォアクロスを決めて、ブレーク・ポイント!
マレーのフォアの強打はロングに、5-5、わからなくなってきた!
試合は2時間を越えた。

第2セットは6-6、タイブレークになる。
(このタイブレークはマッチ・ポイントとセットポイントの交差する終わりのないタイブレークになった)

マレーはバックをネット、ジョコビッチが2-0とする。

20回のショット、マレーのフォアはネット、ジョコビッチは3-1
ジョコビッチはダブルフォルト、ジョコビッチ3-2、ミニブレークはお互いに一つずつ、同じになった。

20回のラリー、マレーのロブは短く、ジョコビッチにドロップ・ボレーを決められる。
4-3とジョコビッチがミニブレークを一つリードしたが、次の10回を越えるラリーはジョコビッチがバックをワイドにし、4-4とまたイーブンになった。

ジョコビッチのセカンドサーブをバックで強打、マレーが5-4とリードした。

8回目のショットから左右に振り攻めるジョコビッチ、それに追いつき返すマレー、
15回目でもっとフォアをクロスにカウンターショット気味にマレーが打つ、振られたジョコビッチのフォアはネット、
6-4とマッチ・ポイントだ! それにしても凄いラリー戦!

6-4、マレーのサーブ、10回目のショット、ジョコビッチはフォアの逆クロスを決めて、6-5とする。ミニブレークバックした。
ジョコビッチのボディーへのファーストサーブ、マレーのフォアはネット、6-6

ファーストサーブから攻めるジョコビッチ、マレーのロブはロング、ジョコビッチが7-6とセットポイント!
マレーは勇気を持ってハードヒットからネットへ、ジョコビッチはそれをロング。(7-7)

チャレンジがあり、やり直しのポイントになる。マレーがファーストサーブからフォアのバックで攻め、8-7と4度目のマッチ・ポイント
今度はジョコビッチがファーストサーブからフォアのクロスで8-8とする。

マレーのバックがロング、ジョコビッチ9-8と2度目のセットポイント
マレーも攻めて、9-9だ!

マレー攻め、10-9と5度目のマッチ・ポイント!
8回目のショット、マレーのフォアはネット、10-10
(このタイブレークだけで20分が経過した。)

サービス・エース級でジョコビッチが11-10とセットポイント。(3度目のセットポイント)
10回を越えるラリーはジョコビッチがネット、11-11

マレーのエース級のファーストサーブをジョコビッチはやっと取り、フォアクロスに返す、
それをマレーはフォアでストレートに決めようとしたが、スピンが充分かからずロングに、ジョコビッチが12-11と4度目のセットポイントを握った。
怒るマレー!

ジョコビッチはマレーのバックへファーストサーブ、やっと返ってきたレシーブをフォアのドロップ・ボレーで決め、第2セットを取り返した。
1時間23分、第2セットはマッチ・ポイントとセットポイントが交錯した凄い勝負だ。
今度は怒ったマレーがラケットはグチャグチャに!

ファイナル・セット

2-2、マレー、ブレーク・ポイントを握られるがキープ、3-2

3-3でもマレーは15-40とブレーク・ポイントを握られる。
マレーのフォアはネット、ジョコビッチがブレークした。(ジョコビッチ4-3)

3-5、15-0、マレーのサーブ、ジョコビッチはリターン・エースを2発連続、15-30
バックのドロップ・ショットで30-30とするがマレーは脚(左脚太股)にきているのか?動きがにぶい、ポイントも早く終わらそうとしている。

ナイス・ファーストサーブをクロスに打ったが次のフォアをしっかりと構える事ができずにフォアをショートバンド気味で処理し、ワイドにしてしまう。

ジョコビッチが15-40とマッチ・ポイントを握る。
サービス・エースでジュースにするマレー

ナイス・サーブだが、次のフォアのショットはロング、2度目のマッチ・ポイント
これもジュースに。

3時間半の激戦の末にジョコビッチが勝利を飾った。

このような質の高い勝負があるからこそ男子テニスはおもしろい。
そしてファンが増えるのだろう。

ジョコビッチ ATPデーター 1987年5月22日生まれ 25歳 188cm 80kg
ジョコビッチ オフィシャルサイト

マレー ATPデーター 1987年5月15日生れ 25歳
アンディー・マレー オフィシャルサイト

二人の対戦成績は9勝7敗となった。

大会データー:
上海 Rolex Masters
$6,000,000 ATP Tour Masters 1000 Shanghai
Qi Zhong Tennis Center 上海、中国
56ドロー
10/7 – 10/14, 2012

アジアで行われるATPマスターズシリーズ、トッププレイヤー全員が出場義務のある大会。
本戦のカットは61位、錦織圭と添田豪は本戦から出場したが、伊藤竜馬は予選からだった。

<決勝>
2)N Djokovic (SRB) 5-7 7-6(11) 6-3 ●3)A Murray(GBR)

<準決勝>
3)A Murray(GBR) 6-4 6-4 ●1)R Federer(SUI)
2)N Djokovic (SRB) 6-3 6-4 ●4)T Berdych(CZE)

<2回戦>
●錦織圭 6-2 1-6 4-6 ○Sam Querrey (USA)

錦織圭は連戦の疲れも有り、残念ながら2回戦で敗れた。
錦織、今週はアメリカのIMGアカデミーで練習、
10月22日からバーゼルで行われるスイスインドア
続いて10月29日からのフランスのパリマスターズに出場し、2012年のATPツアーを終わる予定だ。

<1回戦>
○14)錦織圭 6-2 6-4 W)呉迪 (Di Wu 中国)
●添田豪 2-6 4-6 ○F.Verdasco(ESP)
本戦ドロー
本戦ドローPDF版

予選には伊藤竜馬が挑戦したが残念ながら予選決勝で敗れた。
予選ドロー

錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 22歳

添田豪はストックホルム・オープン、伊藤竜馬はクレムリン・カップ出場共に1回戦勝利!
添田 豪 ブログ
添田 豪 データー 1984年9月5日生れ 28歳

伊藤竜馬 ブログ
伊藤竜馬 ATPデーター 1988年5月18日生れ 24歳

杉田祐一 柏フューチャー優勝
杉田祐一 ブログ
杉田祐一 ATPデーター 1988年9月18日生れ 24歳

守屋宏紀ブログ
守屋宏紀 ATPデーター 1990年10月16日生れ 21歳

(記事 テニスジャパン 塚越 亘 写真 Ron Angle/Shanghai Rolex Masters)