ノバク・ジョコビッチ(テニス)全豪オープン大会14日目、男子決勝が行われ、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア、1位)が、第3シードのアンディ・マリー(英国、3位)を、6-7(2)、7-6(3)、6-3、6-2で下し、オープン化以降3人目となる全豪4回目の優勝を果たした。

2人の対戦成績は、ジョコビッチの10勝7敗、グランドスラムでは過去に3度対戦しているが、12年全豪準決勝では、4時間50分の5セットの末ジョコビッチが勝利、12年全米決勝では、4時間54分の最長決勝となって、マリーが勝利して初優勝を飾ったのだった。

試合開始から、ハードコートの戦いでは、現在世界最高のラリーの応酬となり、お互いサービスブレークを許さず、第1セットはタイブレークでマリー、第2セットはタイブレークでジョコビッチが取った。

ジョコビッチは、第2セット第2ゲーム、0-40からキープに成功したのがターニングポイントだと振り返った。

「あの後、少し気が楽になり、最初の1時間よりもコート上で、より自信が持てるようになった」(ジョコビッチ)

2人の実力が拮抗するなか、初めてブレークがあったのは、32ゲーム目、第3セット第8ゲーム。ジョコビッチが、このブレークを活かして第3セットを取ると、プレーの勢いが増し、第4セットはツーブレークで勝負を決めた。全豪4回目のタイトルと共に、オープン化以降、初の3連覇の偉業も成し遂げた。

「3連覇なんて、信じられない。今嬉しさでいっぱいです。これからのシーズンに向けて、大きな自信を確かにもたらしてくれた」(ジョコビッチ)

6つ目のグランドスラムタイトルを獲得したジョコビッチは、王者としてのあかしを示すと共に、“ジョコビッチ時代”到来を強く印象づけた。

※写真は全豪オープン4回目の優勝と共に3連覇も達成した第1シードのノバク・ジョコビッチ
Photo by Hiroshi sato
Text by Hitoshi ko