6月1日(土)、パリ、フレンチオープン。錦織圭が3回戦で第24シード、フランスのペールを破り16強となった。日本人男子プレイヤーとして全仏(フレンチ選手権及びフレンチオープン)では1938年の中野文照以来75年ぶりの16強となった。
4回戦では準々決勝進出をかけてクレーの王者ナダルと対戦する。ドローができた時点で順当に勝てば4回戦ではナダルとの対戦になっていたが、それを一つ一つ勝ち上がり、なにげなく実現させる錦織圭は凄い。「(ナダルとは)クレーでやった事がないので楽しみ、勝ちにいきたい」と錦織。その戦いは現地月曜日に行われる。錦織対ナダル対戦成績0勝4敗

<男子3回戦>
○13)錦織圭 6-3 6-7(3) 6-4 6-1 ●24)B.PAIRE(FRA)

ペールは26位、24歳、196cmの長身。2回戦でポ-ランドの Kubot を 7-6(2),6-2,6-4 で破り3回戦へ。イタリアン・オープンではモナコ、デルポトロなど破り4強(フェデラーに敗れる)になっている。調子の上がっているプレイヤーだ。

ひげもじゃのペールはサービスが良くて、時々トリッキーなことをやってくる曲者だ!
いろんなことをやってくる相手!気をつけて!
地元フランスの応援がすごい。

錦織のサーブで始まる。
いきなりペールのフォアダウンザラインウィナー。ヒュロッと突っ立っていていきなり打っていく。本当にトリッキーだ。
錦織は落ち着いてゆっくりフォア逆クロスウィナーを決めキープする。

ペールの第2ゲーム、
2メートル近くの長身のペールのサービスはまるで練習のように適当に構えてから弾丸サーブを打ってくる。力が抜けていて、バカ~ンとくる。
引き締まったいい試合だ。

ペールの第4ゲーム、
ダブルフォルトが2つ。これは錦織のセカンドサービスをアタックかけるのを嫌がって、警戒するあまりに出た。
セカンドを錦織は回り込みフォアダウンザラインへヒット。3-1と早々とブレークアップ。

錦織の第5ゲーム、
ところが錦織もファーストが入らず、連続ダブルフォルトでブレーク・バックされる。(錦織2-3)
何も付き合わなくてもいいのに。

4-3でペールの第8ゲーム、
ペールは緊張しているのか?ファーストサーブが入らない。また、2つのダブルフォルトでサーブを落とす。(錦織5-3)
ペールのサーブが入らないうちに稼いでおこう!

錦織の第9ゲーム、
サービィング・フォア・ザ・セットだが、連続バックダウンザラインリターンエースで15-30。
セカンドになるとペールの得意のバックで狙ってくるよ!気をつけて!

それにしてもペールのリターンは棒立ち、ペターと伸びて立って打っている。一切動かない。日本のテニススクールなら怒られているぞ!

錦織、40-30セットポイント、
セカンドサーブはスピードを緩めてスピンの量を多くして、バックリターンミスを誘う。
6-3で第1セットを取る。29分。

第2セット

ペールの第1ゲーム、
錦織のバック&フォアダウンザラインリターンエースで15-40のチャンス。
ペールはセカンドを必ずバックに入れてくる。錦織のフォアが怖いのだろう。ジュースになる。
ペールのバックのドロップ・ショットからバックアングルウィナーでキープする。取れる時に取っておきたかったが。
このペールのバックダウンザライン・ドロップ・ショットはものすごく警戒だ!

錦織の第2ゲーム、
ペールのフォアトップスピンロブを抜かれ、錦織は親指をグッと立てて「ナイスショット!」とすごい余裕だ!
くそ~!と思う決められ方だったけど、やはり一流は競っていてもこういうことができる余裕がある!
ダブルフォルトなどで0-2とブレークされる。もったいなかった。

ペールの第3ゲーム、
錦織のバックダウンザラインリターンエースでウィナー。強くと言うよりコントロール勝負だ。
ブレークポイントでペールのバックドロップがネットミス。ブレークして、1-2。

2-3で錦織の第6ゲーム、
ペールのバックダウンザラインドロップショットウィナー。
また、ペールのバックリターンダッシュにやられたよ。2-4、このペールのバック系は本当にうまい!
やはりフォアがしょぼいのでそこを狙いたいな~あ!

ペールの第7ゲーム、
ドロップで前後に揺さぶられても我慢する錦織。
それにしてもドロップ・ショットを本当によく打つ。そして絶妙な柔らかさのタッチ。決まる確率が高いからまたいやだなあ~!

ダブルフォルトでブレーク・バック。3-4とする。大きい。
ファーストサーブが入らないペール。身長があるわりにはトスが低いようだ。
セカンドばかりになっている。チャンスだ!

錦織の第8ゲーム、
ペールのうまいプレーで0-30となるが、30-30に追いつかれると、ペールは思い切りラケットを地面に叩きつけた!完全に真っ二つだ!
イライラが爆発!コードバイオレーション!

4-4のペールの第9ゲーム、
ダブルフォルトの後、後ろの線審が主審になにやらささやいている。
たぶんペールがあまりいい言葉を発さなかったのだろうか?それともコーチングの注意だろうか?

4-5で錦織の第10ゲーム、30-40とセットポイントを握られる。
ペールのガシャフォアでジュース。

ここで錦織はダブルフォルト、2つ目のセットポイントと思ったが。ここで事件が起こる!
主審がペール陣営からのコーチングがあったので、ポイントを錦織にくれたのだ!

これに会場は大ブーイング!が起こる!一瞬何が起こったか?わからない。
さきほどのラケットを折ったのと合わせ技なのだろう?
いずれにしてもラッキーだ!

ペールは必死に抗議するが、通らず。大ブーイング!
その大ブーイングの中、平気でサービスを打ってポイントを取る錦織!
すごい!集中力&心臓の持ち主だ!5-5とキープする。

6-6のタイブレークに

ペールはバッククロスに全体重を載せてオンライン、0-2。
ペールのバックダウンザラインウィナーで0-4。
一気に錦織から0-5となってしまった。

錦織もバックダウンザラインウィナーなどで3ポイント連取。3-5と粘る。

ペール6-3のセットポイントは錦織のセカンドサーブをバックダウンザラインへリターンダッシュ。
このセットを奪われる。何回もペールは集中力を失いかけたが、復活してきたぞ!
ここは押さえておきたかったが。

第3セット

錦織の第3ゲーム、
錦織のフォアクロスドロップを2つ使う。
今までのをやり返せ~!2-1キープ。

2-2の錦織の第5ゲーム、
0-30のピンチをファーストで切り抜ける。セカンドではきついぞ!3-2キープ。

ペールの第6ゲーム、
3つ目のブレークポイント取れず、3回のジュース。
ここでペールはサービス後、バックに回り込んで逆クロスアングルウィナー。
何だ~!このショットは~!

しかし、錦織は粘る。本当に我慢強い!精神面が強いのだ!

4回のジュース、4つ目のブレークポイント。
ラリー戦、ドロップを拾って、バックダウンザラインへアプローチ。
やっと、4-2ブレーク。大きいぞ!

5-3で錦織のサービィング・フォア・ザ・セット、
ペールはフォアクロスドロップボレーウィナー&バックダウンザラインリターンエース。
ブレークされる。5-4。

ペールから4-5、ペールサーブの第10ゲーム、錦織は15-40とセットポイントを掴むがジュース。

ラリー戦、15回目のショット、錦織のフォアクロスがネットイン!
ペールに手をあげて謝る錦織、3つ目のセットポイントだ

最後はペールの得意のバックダウンザラインのドロップ・ショットがサイドアウト。
よくここでドロップ・ショットを打つよ!

6-4で錦織がこの大事なセットを取る。

第4セット

ペールの第2ゲーム、
錦織の回り込みフォアダウンザラインリターンエース。(錦織2-0)

第4ゲームもまたブレーク、4-0、ペールにもう元気がない。

錦織の第5ゲーム、
サービスセンターエース。お~!打ったあ~!

錦織のフォアクロスボレーウィナー、5-0キープ。

5-1で錦織の第7ゲーム、
錦織のジャンピングフォアダウンザラインウィナー。
いわゆるエアーKだ!

最後はサービスワイドからフォアダウンザラインウィナー、6-1で勝利!
4回戦へ進出!ベスト16!

2時間41分!さすがだぜ~!

ナダルとの世紀の一戦!日本を、いや世界中を驚かせてやれ~!

錦織圭 インタビュー
「最終的に勝てたのでホッとした。また、次頑張りたい。
今日の相手は手ごわい。最近乗っている選手なので、警戒していた。
肌では感じないが、コート上は強い風が舞っていた。
プレー内容は両者とも100%のできではないが、しぶとくやれて勝てたのは自信になる。」

「相手のコーチングバイオレーションは結果的にラッキーだった、そこでのセットポイントをセーブできたので。
初めてぐらいのブーイングの中、プレー中もブーイングが止まず、少しやりづらかった。
相手はフランス人、今日はアウェーなのでやりにくかったが、集中してやるように心掛けた。」

「今日はフォアもバックも調子よくなくて振り切れていない。
その中で相手の悪いところをついて確実に勝てて良かった。」

「ナダルはクレーで一番強い選手。
普通のスタイルでやってもチャンスはない。
作戦を変えてリスクを負うぐらいにしないとチャンスは生まれてこない。」

錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 23歳

対戦相手ナダルのデーター、1986年6月3日生まれ、26歳、185cm、85kg
ナダル オフィシャルサイト
ツアー優勝回数:56、グランドスラム大会優勝は11回、その内7回はこのフレンチオープン。
フレンチオープンではデビューからほとんんど負け知らずの55勝1敗。(1敗は2009年の4回戦ソーダリング)
参考までに、錦織のフレンチオープンでの成績はここまで5勝2敗。

オーダー・オブ・プレー
ライブスコア
パリ現地時刻(時差は-7時間)

大会データー:2013フレンチオープン
男子:€10,104,000 Grand Slam Roland Garros
女子:$12,957,474 Grand Slam Roland Garros
会場:ローランギャロ、パリ
本戦:5/26 – 6/09,2013
予選:5/21 – 5/24,2013
大会スケデュール

<男子全4回戦>
1)N.Djokovic(SRB) vs 17)P.Kohlschreiber(GER)
12)T.Haas(GER) vs 29)M.Youzhny(RUS)
3)R.Nadal(ESP) vs 13)錦織圭
7)R.Gasquet(FRA) vs 9)S.Wawrinka(SUI)

11)N.Almagro(ESP) vs 32)T.Robredo(ESP)
4)D.Ferrer(ESP) vs 23)K.Anderson(RSA)
6)J.Tsonga(FRA) vs V.Troicki(SRB)
2)R.Federer(SUI) vs 15)G.Simon(FRA)

<全3回戦>
○1)N.Djokovic(SRB) 62 62 63 ●26)G.Dimitrov(BUL)
○17)P.Kohlschreiber(GER) 60 76(0) 61 ●V.Hanescu(ROU)
○12)T.Haas(GER) 75 76(4) 46 67(10) 10-8 ●19)J.Isner(USA)
○29)M.Youzhny(RUS) 64 64 63 ●8)J.Tipsarevic(SRB)

○3)R.Nadal(ESP) 76(5) 64 64 ●27)F.Fognini(ITA)
○13)錦織圭 63 67(3) 64 61 ●24)B.PAIRE(FRA)
○9)S.Wawrinka(SUI) 63 67(2) 63 63 ●21)J.Janowicz(POL)
○7)R.Gasquet(FRA) 64 64 63 ●N.Davydenko(RUS)

○32)T.Robredo(ESP) 26 67(5) 62 76(3) 62 ●G.Monfils(FRA)
○11)N.Almagro(ESP) 76(1) 60 64 ●20)A.Seppi(ITA)
○23)K.Anderson(RSA) 75 76(4) 63 ●14)M.Raonic(CAN)
○4)D.Ferrer(ESP) 61 75 64 ●F.Lopez(ESP)

○6)J.Tsonga(FRA) 61 62 75 ●25)J.Chardy(FRA)
○V.Troicki(SRB) 76(12) 64 75 ●10)M.Cilic(CRO)
○15)G.Simon(FRA) 26 63 26 76(2) 62 ●18)S.Querrey(USA)
○2)R.Federer(SUI) 63 64 75 ●30)J.Benneteau(FRA)

<2回戦>
○13)錦織圭 61 57 61 64 ●G.ZEMLJA(SLO)

<1回戦>
○13)錦織圭 63 62 60 ●J.LEVINE(CAN)
J.SOUSA(POR) 61 63 62 ●添田豪
男子ドロー
男子予選ドロー

(レポート 森下 泰 記事 テニスジャパン 塚越 亘 photo Hiroshi Sato/TennisJapan)