女子テニスの東レ パン・パシフィック・オープンは26日、今年の大会出場者が主催者より発表され、クルム伊達公子(42歳)と森田あゆみ(23歳)が主催者推薦でシングルス本戦に出場するほか、元世界ランク1位のマルチナ・ヒンギス(32歳、スイス)がダブルスに出場することも併せて発表された。

今大会のグレードは女子ツアーの中でも「プレミア5」と呼ばれるトップカテゴリーに属しており、ランキングによる本戦ダイレクトインができたのは世界40位台と、グランドスラム本戦を超えるレベルとなっている。

クルム伊達は1995年にタイトルを獲得しており、今年で30年目を迎える今大会で唯一の日本人チャンピオンとして名を刻んでいる。今年はシングルスだけでなく、ダブルスでも主催者推薦で本戦より出場する。

一方の森田は今年で6年連続での出場となる。今季はツアーでベスト4が1回、ベスト8が3回と好調を維持している森田は、今大会で3年連続となる初戦突破をまずは目指すこととなる。

シングルスでは、トップ10のうち世界ランク1位のセリーナ・ウィリアムズ(32歳、米国)やマリア・シャラポワ(26歳、ロシア)を含む8名がすでにエントリーしており、今年も世界最高峰の戦いが有明で繰り広げられることになりそうだ。

今大会のシングルスで最多となる5度の優勝を果たしているヒンギスは、今回はダブルスのみの出場。今大会には優勝した2007年以来の出場となり、日本のファンの前に久しぶりの登場となる。

過去には史上最年少となる16歳6ヶ月で世界ランキング1位なったヒンギスは、2003年に1度引退をするも3年後の2006年に現役復帰、2007年に2度目の引退をしていたが、今年7月、ダブルス限定での現役復帰を果たしている。