10月1日(火)、楽天ジャパンオープン2日目。昨年のチャンピオン、錦織圭がセンターコートに戻って来きた。対戦相手はオーストリアのユルゲン・メルツァー。現26位だが最高ランキングは8位、2010年にはNO.1のジョコビッチを破るなどし、フレンチオープンで4強になっているプレイヤーだ。
錦織はディフェンディング・チャンピオンとしての固さなのか?あるいはまだまだ本調子ではないのだろうか?第1セットのタイブレークを競った末に落とし、第2セットも2-5、と追いつめられる。絶体絶命、錦織自身も「もう負けた。」と思ったと言っている。そんな状況下、錦織は「1ポイント、1ポイント、できることだけを考えてプレーするようにした。」という。あと2ポイントで負けてしまうという瀬戸際から大逆転勝利を飾った。

<シングルス1回戦>
○4)錦織圭 6-7(4) 7-5 6-2 ●J.メルツァー(AUT)

16時30分、錦織のサーブで始まる。
お互いに隙がなく、キープが続く厳しい試合。

3-3、錦織のサーブ、錦織のフォアのランニング・パスが決まる!
錦織ながらの素晴らしいプレーが出た!
と感心していたら、続くポイント、なんとダブルフォルト!

フォアに回り込まれリターン・エースを決められ30-40。
続くポイント、フォアのクロスは「アウト」のコール、
チャレンジするが判定は変らない。サーブを先に落とす。(錦織3-4)

3-5、錦織のサーブ、30-40とセットポイントを掴まれる。
そこをサービス・エース級のサーブなどでしっかりとしのぐ。(さすが錦織、4-5)

すると続くゲームで30-40とブレーク・バックのチャンスが。
錦織のバック遠くにサービス・エース級のサーブを決められジュースになるが、
メルツァーのサーブ&ボレーがロング、フォアをネットし、錦織はブレーク・バック、5-5とした。

タイブレークに

第8ポイント、錦織のサーブ、クロスパスを決められて、3-5。

メルツァー、6-4、メルツァーのTへきたサーブを錦織はリターンするがネット。
第1セット、タイブレークは4-7で落とす。

第2セット

第2ゲーム、錦織はダブルフォルトなので、0-40とピンチ!
30-40からメルツァーはリターンから前につめ、ボレーを決め、錦織のサーブをブレークする。(錦織0-2)

錦織、続く第3ゲームをラブでブレーク・バックするが、第6ゲームを落とす。(錦織2-4)

第7ゲーム、メルツァーはラブでキープ、5-2! 絶体絶命だ!
錦織も「負けたと思った」と言っていた。

プレスルームはさわがしくなる。
前年のチャンピオンで次の年初戦敗退はこのジャパンオープンでいるのか?
過去のドローや資料をあさりはじめる。

メルツァーは2010年のフレンチオープンでジョコビッチ(セルビア)を倒してベスト4まで進出したことがあるプレイヤーだ。
今は26位だが、2011年4月には8位になった。32歳のベテラン、レフティのパワーボールを打つ事ができる技巧派。

つい4日前の金曜日にはクアラルンプールでのATPマレーシアオープンでベスト4になっている。
過去の対戦は1勝1敗
一番最近では、今年5月、スペイン・マドリード(クレー)で対戦、錦織が勝っている。
「左利きでアグレッシブ、今年の夏から調子もいい選手」と錦織は警戒していた。

2-5、錦織のサーブ、フォアをガシリ、15-30、あ~~~つ!あと2本で負けてしまう!

そんな状況になってしまうと、普通のプレイヤーは諦めてしまうところだが、
錦織はあきらめる代わりに「1ポイント、1ポイント、できることだけを考えてプレーするようにした。」という。
伊達公子もそうだった。フェド杯ドイツ戦、グラフに対して絶対絶命、しかも相手は最強のNO.1だったが諦めず、大逆転勝ちをした。
簡単に書く事はできるが、そのような状況下でもその時のベストをしようとする姿勢が凄い!

30-30、錦織のバッククロスは「アウト!」のコール、マッチ・ポイントを握られた!
とガッカリするが、錦織はチャレンジ、そのスロー映像はなんと「イン!」だ。(助かった!40-30となる)

この土壇場をしのぎ、錦織はサーブをキープ、3-5とする。ガンバレ!!

第9ゲーム、メルツァーから5-3、30-30、錦織はワイドにきたサーブをクロスに打ち抜く、メルツァーは反応するが届かない。
土壇場、勝負を決める、リターン・エースだ!
30-40、メルツァーはバックをネット、錦織はこのゲームをまたブレークした。(錦織4-5)

錦織、続くゲームを15でキープし、5-5とした。

5-5、メルツァーのサーブ、0-15、メルツァーはボレーを失敗すると思わずラケットを叩きつける。
30-30、錦織はバックのパッシング・ショットを決め、30-40とブレーク・ポイントを握る。
メルツァーのバックへのセカンドサーブ、錦織は迷わずバックのダウン・ザ・ラインに強打!
メルツァーはそれを必死で返すがロング!錦織はまたまたブレーク、6-5とリード。

6-5、錦織のサービィング・フォア・ザ・セット、
最初のポイントは落とすが、そこからはサービス・エースなども含め4ポイント連取で第2セットを取り返した。

ファイナル・セット

こうなると錦織のペースだ。
「多くの観客の声援でリズムに乗れた。」と錦織。

「(2-5の時)正直、終わったと思った。」
「優勝者、ランキング、すべて受け入れて戦おうと思った。
頭では整理していたつもりだったが、戦ってみると実際はそう簡単ではなかった。」
プレッシャーを感じながら崖っぷちでの大挽回勝利、
この勝利はテニスプレイヤー錦織圭を一段と強くする勝利だろう。


さすが錦織圭だ!偉い!凄い!

楽天ジャパンオープン
$1,500,000 ATPTour500 JapanOpen
会場:有明コロシアム
期間:9/30 – 10/06,2013

オーダー・オブ・プレー
ライブ・スコア

<シングルス2回戦>
4)錦織圭 vs F.LOPEZ(ESP)
対戦成績錦織1勝2敗

<シングルス1回戦>
○4)錦織圭 67(4) 75 62 ●J.MELZER(AUT)
添田豪 vs 3)M.RAONIC(CAN)

I.DODIG(CRO) 63 61 ●杉田祐一
F.LOPEZ(ESP) 46 75 63 ●伊藤竜馬
本戦ドロー
予選ドロー

<ダブルス1回戦>
3)DODIG(CRO)/MELO(BRA) 64 61 ●錦織圭/内山靖崇
添田豪/伊藤竜馬 vs MURRAY(GBR)/PEERS(AUS)
ダブルスドロー

錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 23歳

添田 豪 ブログ
添田 豪 データー 1984年9月5日生れ 29歳

伊藤竜馬 ブログ
伊藤竜馬 データー 1988年5月18日生れ 25歳

杉田祐一 ブログ
杉田祐一 1988年9月18日生れ 25歳

内山靖崇 データー1992年8月5日生まれ、21歳
全日本人男子プレイヤーATPランキング

(記事 塚越 亘 写真 鯉沼宣之 TennisJapan テニスジャパン