7日、女子テニスの世界ランキング3位であるマリア・シャラポワ(26歳、ロシア)が、10月22日からイスタンブールで開幕する女子テニスツアー最終戦を欠場することを表明した。シャラポワは今大会の出場権を獲得していたが、肩の怪我の回復が思わしくなく、無念の決断となった。

シーズンを通してシングルスは上位8名、ダブルスは上位4組しか出場できない女子ツアー最終戦。今シーズンのシャラポワは全豪オープンでベスト4、全仏オープンで準優勝するなど好成績を残していたが、ウィンブルドン2回戦で敗れたあとは、シンシナティでの1試合に出場しただけで、肩の治療に専念していた。

今回の欠場に際しシャラポワは「今年の最終戦でプレーできなくて、とても残念です。イスタンブールのファンの皆さんは、いつも暖かく選手を迎えてくれますし、熱気に包まれた最終戦に出場できなくて寂しい思いです。この大会の主催をしていたイスタンブールには感謝していますし、いつの日かトルコでの大会でプレーしたいと思います」と、今年でツアー最終戦の開催が最後となるイスタンブールのファンへメッセージを残している。

シャラポワが欠場となった一方、新たに出場権を獲得した選手3人が発表されている。7日付けの世界ランキングで8位のエレナ・ヤンコビッチ(28歳、セルビア)、7位のペトラ・クビトバ(23歳、チェコ)、そして6位のサラ・エラニ(26歳、イタリア)が出場権を獲得した。

元世界ランク1位のヤンコビッチは、今シーズンをトップ20としてスタートしたが、安定して好成績を残してトップ10に復帰。先週のチャイナ・オープンでは決勝でセリーナ・ウィリアムズに敗れたものの準優勝と結果を残し、晴れてツアー最終戦への切符を手に入れた。

2011年の年間チャンピオンであるクビトバは、東レPPOを含む2つのプレミア大会でタイトルを獲得。2011年、2012年に続き、3年連続での最終戦出場となった。

昨年の全仏オープンで準優勝し、一気にトップ選手の仲間入りを果たしたエラニは、今季1勝ながらも、ほかに3大会で決勝に進出している。エラニが最終戦に出場するのは、今年で2度目となる。また、ダブルスでも最終戦出場を決めており、2年連続で単複での出場となる。

女子のツアー最終戦がイスタンブールで開催されるのは、2011年から今年まで。来年から2018年まではシンガポールに場所を移して開催されることが決まっている。

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