30日、男子テニスツアーのマスターズシリーズであるBNPパリバ・マスターズはシングルス2回戦が行われ、第5シードのロジャー・フェデラー(32歳、スイス)がケビン・アンダーソン(27歳、南アフリカ)を6-4、6-4のストレートで撃破、3回戦に進出するとともに、上位8名しか出場できない男子ツアー最終戦の出場権を手に入れた。

往年の名プレーヤーであるイワン・レンドルに並ぶ12年連続となるツアー最終戦出場を決めたフェデラー。これまでに最終戦では通算42勝9敗という好成績を残しているほか、3度の2連覇を達成し通算6勝は最多勝記録。またアンドレ・アガシがもつ最多出場回数「14」まで、あと2に迫った。

最後の最後でようやく出場権を獲得したフェデラーは「今シーズンの目標の一つだった。タフなシーズンだったけど、達成できたことは今シーズンのハイライトになるね。ロンドンでプレーするのが楽しみなのは間違いないね」と、出場の喜びを語っている。

グランドスラム17勝を誇るフェデラーは今季、全豪オープンで準決勝に進出するとともにグランドスラム通算250勝利の金字塔を打ち立て、全仏オープンでは史上4人目となるキャリア通算900勝を達成したが、ウィンブルドンでまさかの2回戦敗退を喫し、自身が持つグランドスラムでのベスト8進出の連続記録を32大会で途切れさせていた。

この他の試合では、第1シードのラファエル・ナダル(27歳、スペイン)が同朋であるマルセル・グラノジェルス(27歳、スペイン)を7-5、7-5で下したほか、ディフェンディング・チャンピオンであるダビド・フェレール(31歳、スペイン)がルカシュ・ロソル(28歳、チェコ)を6-0、2-6、6-3で下すなど、上位陣が3回戦に進出した。

BNPパリバ・マスターズ

シングルス2回戦の主な結果
〇ラファエル・ナダル[1] 7-5 7-5 マルセル・グラノジェルス
〇ロジャー・フェデラー[5] 6-4 6-4 ケビン・アンダーソン
〇ダビド・フェレール[3] 6-0 2-6 6-3 ルカシュ・ロソル
フアンマルティン・デルポトロ[4] 6-4 7-6(3) マリン・チリッチ
錦織圭 1-6 7-6(4) 7-6(7) ジョーウィルフリード・ツォンガ[8]