28日、女子テニスツアーのパタヤ・オープンはシングルス1回戦が行われ、クルム伊達公子(43歳)が第6シードのガルビニェ・ムグルサ(20歳、スペイン)に6-7(2)、7-5、7-6(6)の逆転で勝利、2時間50分に及んだ接戦を制し、2回戦に進出した。

この日の対戦相手であるムグルサは、クルム伊達本人も自らのブログで「今年最も勢いのある1人」と認めるほどの好調を維持しており、年初のホバート国際では予選から8試合を勝ち抜き優勝、全豪オープンでは3回戦で元女王のキャロライン・ウォズニアッキ(23歳)を破るなど、今後が期待される若手の1人。

世界ランク35位のムグルサに対し、クルム伊達は第1セットだけで3度のブレークを奪うも、サービスキープに苦しみ3度のブレークを許してしまい、第1セットはタイブレークにもつれ込む。このタイブレークを落としたクルム伊達は、第2セット序盤で相手にブレークを許す苦しい展開となるが、ファーストサーブの確率を落とした相手の隙を見逃さず、土壇場で逆転。試合を振り出しに戻す。

勝敗がかかったファイナルセット、ぎりぎりで追いついて勢いに乗るクルム伊達が序盤でリードを奪う展開となるが、粘るムグルサが追いつき試合は混戦模様に。結局、このセットもタイブレークに突入すると、ムグルサが先にマッチポイントのチャンスを迎える。しかし、このピンチを切り抜けたクルム伊達が勝利をもぎ取った。

昨年の今大会では、2回戦で森田あゆみ(23歳)にフルセットの逆転負けを喫していたクルム伊達は、世界ランク125位のタデヤ・マエリッチ(23歳、スロベニア)とベスト8の座をかけて対戦する。クルム伊達が2回戦に勝利した場合、昨年9月のソウル大会以来となるツアー大会でのベスト8進出となる。

パタヤ・オープン

シングルス
2回戦

クルム伊達公子 vs タデヤ・マエリッチ

1回戦

○クルム伊達公子 6-7(2) 7-5 7-6(6) ●ガルビニェ・ムグルサ[6]

予選決勝

○オルガ・サウチュク 6-0 6-2 ●石津幸恵[7]

予選1回戦

○石津幸恵[7] 6-0 4-6 7-5 ●尾﨑里紗

ダブルス
1回戦

○クルム伊達公子/アリャ・トムリャノビッチ 2-6 6-4 10-8 シェ・シューイン/シェ・スーウェイ
青山修子/アレクサンドラ・ドゥルゲル vs 彭帥(ポン・シュアイ)/ジャン・シュアイ