12日、男子テニスツアーのアメリカ国際インドアテニス選手権はシングルス2回戦が行われ、前年度のチャンピオンで第1シードの錦織圭(24歳)がないとセッションに登場、世界ランク88位のベンヤミン・ベッカー(32歳、ドイツ)との対戦に臨み、6-4、6-4のストレートで勝利して準々決勝に進出した。

日本時間13日午前に開始となったこの試合、ディフェンディング・チャンピオンとして登場した錦織は、オープニングゲームでいきなりのブレークに成功する。それ以降、序盤はお互いにサービスキープが続いたが、第6ゲームからは4ゲーム連続でブレークという展開に。結局、このセットだけで3度のブレークに成功した錦織が、第10ゲームを危なげなくキープし、セットを先取する。

第2セットでもオープニングゲームで錦織がブレークに成功しリードを奪う。第1セット序盤と同じく、しばらくサービスキープが続いて迎えた第8ゲーム、ベッカーがブレークバックに成功してゲームカウント4-4となる。追いつかれた錦織だったが、第9ゲームで再びブレークに成功して5-4とリードを奪うと、第10ゲームをキープしてゲームセット、1時間24分でベスト8進出を決めた。

ベスト4進出をかけて、準々決勝で錦織はアレックス・ボゴモロフ・ジュニア(30歳、ロシア)と対戦する。錦織とボゴモロフはツアー下部大会や予選などで4度の対戦があり、錦織が3勝1敗で勝ち越している。

錦織とベッカーは2010年のデルレイビーチ国際の1回戦と上海マスターズの予選1回戦でも対戦があり、ともにベッカーがフルセットで勝利していた。当時のベッカーは世界ランク50位前後のポジションをキープ、錦織は右ひじの手術からの復帰直後だった。

またベッカーは2006年のUSオープンで、元王者であるアンドレ・アガシのラストマッチの相手になったことでも知られている。