4月25日(金)、バルセロナ、スペインで行われている男子テニスツアーバルセロナ・オープンにおいて、第4シードの錦織圭は元世界9位、身長2メートル(198cm)のチリッチを6-1, 6-3のストレート破り、この大会初の4強になった。
第1シードのナダルが同じスペインのアルマグロに6-2,6-7(5),4-6と逆転負けの波乱があった。ナダルはこの大会2003年16歳で初出場、2回戦でコレッチャに負けたが、それ以来は8回優勝、負け知らずだったが11年ぶりに土がついた。
錦織は決勝進出を賭け、現地26日土曜日(日本時間では土曜日の夜8時半から)に第9シードのグルビス(LAT)と対戦する。
グルビスは世界23位、25歳、ツアー5勝、今年も一つ勝つなど活躍しているプレーヤーだ。錦織圭対グルビスデータ比較

<錦織圭バルセロナオープン準々決勝詳細>
〇4)錦織圭 6-1 6-3 ●12)M.Cilic(CRO)

錦織の鮮やかなバックのダウン・ザ・ライン・ウィナーで始まる。
錦織、オープニングゲームをいきなりブレークする。

第3ゲームでもブレーク・チャンスがあった。
そして第5ゲームをブレーク、錦織は4-1とリードする。

チリッチは昨日第5シードのT・ロブレド(スペイン)を破り錦織と対戦している。
しかしその試合は約3時間(2時間47分)、7-5,6-7(3),7-6(5),の大接戦だった。
その疲れからかチッチのミスが早い。
対して錦織はしっかり打ち込み攻撃する。

錦織キープ、5-1!

第7ゲーム、錦織はフォアのクロス・リターン・エースで0-40とセットポイント!
30-40、チリックのクロスがワイド、なんと6-1で錦織が取った。

意外な展開、こんなに簡単にファーストセットを取るなんて。
対戦成績は錦織の4勝2敗、チリッチは錦織を苦手としているのだろうか?

第2セット

錦織のダブルフォルトで始まる。
2つ目のダブルフォルトで15-30、
チリッチにフォアのクロスを決められ15-40、
なんと錦織はバックのクロスをアウトにして、サーブを落とす。

息を吹き返したチリッチ、と思われたが、ダブルフォルトで15-40
錦織はフォアのウィナーでブレーク・バックする。

第3ゲーム、錦織はブレーク・ポイントを握られたがしぶとくプレー、キープする。
拳を握り、小さくガッツポーズする錦織。大事なサービスキープだ。(錦織2-1)

錦織のショットの精度が上がっている。
攻められたが、バックのスライスでダウン・ザ・ラインを決めた!
素晴らしいプレーに大きな拍手が湧き起る。うまい!!
ブレークし、3-1。

第7ゲーム、錦織はラブでキープ。
思い通りのプレーができないチッチは途中で大声をあげてイライラを爆発させていた。(気持ちはわかな~ぁ)
その気持ちを逆立てるように錦織はチリッチの逆をつき、フォアのクロスウィナーを決めていた。
錦織5-2。

5-3、錦織のサービング・フォ・ザ・マッチ
修造サーブで15-0、
バックのダウン・ザ・ラインをミス、15-15、
チリッチ、バックロング、30-15、
チリッチ、リターンをロング、40-15とマッチポイント!

最初のマッチポイントは11回目のショット、バックのダウン・ザ・ラインをワイドにしてしまった。(40-30)
ちょっと嫌な展開、
タオルをボールボーイからもらい、
そして、チリッチに会釈し、バンダナもしっかりと結び直す。間をしっかりととる。

チリッチのバック深くへファースト・サーブを放ち、短く返ってきたボールをフォアのクロスに決めた!

4強!
1時間10分、完璧な勝利だ!
凄い!

オーダー・オブ・プレー
ライブスコア

錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ、24歳

大会名:バルセロナ オープン
ATPカテゴリー:€2,200,000 ATP Tour 500
会場:バルセロナ、スペイン
バルセロナ現地時間(時差-7時間)
期間:04/21-4/27,2014

<準決勝>
6)N.Almagro(ESP) vs S.Giraldo(COL)
4)錦織圭 vs 9)E.Gulbis(LAT)

<準々決勝>
〇6)N.Almagro(ESP) 26 76(5) 64 ●1)R.Nadal(ESP)
〇S.Giraldo(COL) 64 43ret. ●10)Kohlschreiber(GER)
〇4)錦織圭 61 63 ●12)M.Cilic(CRO)
〇9)E.Gulbis(LAT) 61 64 ●T.Gabashvili(RUS)

<3回戦>
〇1)R.Nadal(ESP) 63 63 ●I.Dodig(CRO)
〇6)N.Almagro(ESP) 63 63 ●11)F.Verdasco(ESP)
〇S.Giraldo(COL) 46 64 75 ●Q)D.Thiem(AUT)
〇10)Kohlschreiber(GER) 75 63 ●J.Melzer(AUT)

〇12)M.Cilic(CRO) 75 67(3) 76(5) ●5)T.Robredo(ESP)
〇4)錦織圭 60 64 ●A.GOLUBEV(KAZ)
〇9)E.Gulbis(LAT) 75 61 ●A.Montanes(ESP)
〇T.Gabashvili(RUS) 64 62 ●W)I.Cervantes(ESP)

<2回戦>
〇4)錦織圭 61 46 63 ●BAUTISTA-AGUT(ESP)
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予選ドロー
ダブルスドロー

錦織はソニーオープン、準々決勝でフェデラーを破るが、股関節の怪我で準決勝ジョコビッチ戦、続くデ杯チェコ戦をやむなく棄権した。その時の辛い選択の様子はテニスクラシック6月号(5月4日発売予定、p5)に載っている。(買ってね!)

(記事 テニスジャパン 塚越 亘 写真barcelonaopenbancsabadell.com)