「ファンのため」と錦織圭ジャパンオープン４強！

１０月３日（金）楽天ジャパンオープン５日目。
「日本のファンのために！」と錦織圭が４強になった。
記者会見でテニス専門誌「スマッシュ」の記者が「なぜこれだけ頑張れたのですか？それは日本で行われ、大勢の観客のためですか？」との質問を受けた。それに答え、錦織が「日本のファンのために！と言えばかっこいいが、勝ってたくさんのポイントを稼いで１１月の（ＡＴＰファイナル）に出たいから。」と笑いを誘いながら答えた。

錦織圭にとって、もちろんトップ８人しか出られないエリートのためのＡＴＰファイナルはプロになってからの夢の一つだ。
はにかみやで照れ屋の錦織はかっこいい事など言う性格ではない。
ベストを尽くす事が自分の信条と錦織圭は蓄積した疲労に耐えながらも闘い続け、大勢のファンの後押しを受け、ファンのためにもベストを尽くして戦い抜いたのだ。

準々決勝の対戦相手フランスのシャディーとはジュニアの頃から対戦している。しかしジュニア時代では２歳年上のシャディーに０勝３敗と勝てなかった。それが尾を引いているのか？ツアーでも２敗。ジュニア時代も含め、通算１勝５敗とシャディーを苦手としている。

錦織は第２ゲームのサーブを落とす。

第３ゲーム、
シャディーのサーブ、サービス・エースを決められ４０－１５となる。
これをキープされれば、０－３と大ピンチになるところだ。
そこで大きな拍手が湧きおこる。
錦織に対する皆の応援の気持ちが有明コロシアムに起こる。

「サーブが良く、攻撃力があり、荒いプレーでラリーでのペースが掴めず、やりずらい」と錦織はシャディー苦戦の理由を分析する。

トップ１０になった錦織の方が今では力は上だ。
対相手ではなく、「自分との闘い、集中力」が大切と大観衆の声援を受けてここで踏ん張る。

「すぐにブレーク・バックできたのが大きかった。」と錦織。

マレーシアオープンでの４試合、ジャパンオープンでの３試合目。
ダブルスも１試合しているので、ここ１０日間で８試合目。

疲労で右でん部が痛くなっている中で錦織は闘い抜いた。

「あんな速いタイミングのショットを打てるのはケイとジョコビッチだけだ。」とシャディーに言わせるほどのテニス。
格の違いを見せて勝利した。

本当に強く逞しくなった錦織圭だ。

大会データー：楽天ジャパンオープン
ＡＴＰカテゴリー：$1,400,000 ATPTour500 JapanOpen
賞金総額：約１億円６千万円
優勝賞金：２千５百万円
３２ドロー、ハード・コート
会場：有明コロシアム
期間：9/29-10/05,2014

オーダー・オブ・プレー
ライブ・スコア

＜準決勝＞
4)錦織圭 vs ●B.Becker(GER)
3)M.Raonic(CAN) vs G.Simon(FRA)

＜準々決勝＞
〇B.Becker(GER) 46 61 64 ●J.Sock(USA)
〇4)錦織圭 64 62 ●J.Chardy(FRA)
〇3)M.Raonic(CAN) 76(8) 63 ●D.Istomin(UZB)
〇G.Simon(FRA) 76(4) 61 ●S.Johnson(USA)

＜２回戦＞
〇B.Becker(GER) 63 63 ●伊藤竜馬
〇J.Sock(USA) 63 16 75 ●A.Golubev(KAZ)
〇4)錦織圭 64 76(4) ●D.Young(USA)
〇J.Chardy(FRA) 64 64 ●7)K.Anderson(RSA)

〇D.Istomin(UZB) 64 76(5) ●Q)M.Przysiezny(POL)
〇3)M.Raonic(CAN) 64 63 ●J.Melzer(AUT)
〇GSimon(FRA) 46 76(1) 63 ●G.Muller(LUX)
〇SJohnson(USA) 46 63 64 ●Granollers(ESP)

＜１回戦＞
〇4)錦織圭 63 64 ●I.DODIG(CRO)
〇伊藤竜馬 75 62 ●1)S.Wawrinka(SUI)
〇D.Young(USA) 64 62 ●添田豪
〇D.Istomin(UZB) 76(2) 67(5) 75 ●ダニエル太郎
〇S.Johnson(USA) 76(4) 62 ●Q)守屋宏紀
本戦ドローPDF版
本戦ドローNET版
守屋宏紀厳しい予選突破！
予選ドロー