江口実沙が決勝進出

全日本選手権に出場している女子選手中、この1年でもっともランキングを上げたのが第1シードの江口実沙だ。2013年を289位で終えた江口は、2014年に入ると7月にはWTAツアーのバクー(アゼルバイジャン)で予選を勝ち上がりベスト8まで進出。さらにUSオープンでも予選3回戦まで勝ち上がり本戦まであと一歩。アジア大会では女子団体で銅メダルを獲得して10月にはランキングも自身最高の127位にまで上げている。

 1992年生まれの22歳。同学年には石津幸恵(筑波大学:2013年全日本ベスト4)、今西美晴(島津製作所:2013年全日本準優勝)がいるが、この1年で彼女らを抜き去って、現在は、日本女子選手としては、奈良くるみ、クルム伊達公子に次ぐ3番手。堂々の第1シードとしての全日本だ。

 「勝てる実力はあると思う」と言う江口は、準決勝の瀬間詠里花(Club MASA:2011年全日本準優勝)との戦いも6-3.7-5でストレート勝ち。1回戦からセットを落とすことなく決勝まで勝ち上がった。決勝の相手は澤柳瑠子(ミキハウス)。過去の対戦成績は2勝1敗。「今年の全日本室内では負けているし、簡単ではない相手。普通にやれば勝てるんじゃないか、という気持と、ひょっとしたらうまくいかないんじゃないか、という気持が交錯している」と言う。決勝は8日の11:00スタート。どちらが勝っても初の全日本チャンピオンだ。