4日、男子テニスの国別対抗戦であるデビスカップの準々決勝、日本対チェコの対戦が有明コロシアムで開幕し、第1試合のシングルスで伊藤竜馬(25歳)がラデク・ステパネク(35歳、チェコ)と対戦したが、7-6(5)、6-7(5)、1-6、5-7で敗れ、日本に1勝目をもたらすことはできなかった。

錦織圭(24歳)、添田豪(29歳)という2枚看板が不在の中、この対戦のエースに抜擢された伊藤は、強力なサーブを軸に世界ランク47位のステパネクと互角のプレーを展開、第1セット第8ゲームでブレークを許したものの、すぐさま第9ゲームでブレークバックに成功する。圧巻だったのは第10ゲーム、0-40とブレークピンチを招いた伊藤だったが、ここから5ポイントを連取する粘りを見せてキープに成功、タイブレークも制しセットを先取する。

伊藤のサーブで始まった第2セットはまさに一進一退の展開となり、第2ゲームから4ゲーム連続でブレークとなった。試合の流れが両者の間で行ったり来たりする展開の中、最初にビッグチャンスを迎えたのは伊藤。第12ゲームでセットポイントを掴んだが、ここを取り切れずタイブレークに突入すると、5-3とリードを奪う。しかし、ここからステパネクが4ポイントを連取、逆転でセットオールに追いつく。

ここまでで両者が獲得したポイントは、伊藤が85本でステパネクが83本。この時点で試合時間は2時間を超えていた。

第3セットはこれまでと打って変わって一方的な展開となり、第2ゲームでブレークに成功したステパネクがゲームカウント3-0とリード。直後に伊藤がメディカルタイムアウトを要求し、腹部の治療を受けると、続く第4ゲームをキープする。第5ゲームであったブレークチャンスを逃した伊藤は、試合の流れを取り戻すことが出来ず、そのままステパネクにセットを奪われてしまう。

第4セット、少し間をとってセットに入った伊藤は落ち着きを取り戻し、再びステパネクと互角の展開に。第4ゲームで伊藤にブレークチャンスがあったものの、ここはステパネクが粘りを見せてキープ。お互いにサービスキープが続く中、終盤の第11ゲームでステパネクが値千金のブレークに成功すると、続く第12ゲームをしっかりとキープしゲームセット。チェコが大きな1勝目をもたらした。

第2試合では、日本からはダニエル太郎(21歳)、チェコからはルカシュ・ロソル(28歳、チェコ)が登場する。