日本のAIGオープンも、金融危機の影響を受け、次のメインスポンサー探しが難航していると聞きます。当然、世界中で今後、同様のことが起きる可能性があります。実は、2009年の世界のテニス界は、未曾有の危機を迎える可能性があります。
「2009年、世界のテニス界はどうなる」の第1回の今回は、「世界規模で悪化するスポンサー事情」を説明。


※「世界のテニス界はどうなる」は2部構成です。
「世界規模で悪化するスポンサー事情」(今回)
「日本のテニス界の構造的な問題」

バブル崩壊と金融危機

近年はATP、WTAツアーともに、大スポンサーとして欧米の金融機関と中東マネー、中国からのスポンサーに頼っています。これは、この3者ともに、それぞれ非常に好調で、拡大路線を望んでいたテニス界と、利害が一致したからでしょう。
欧米でのテニスのステイタスは高く、テニスにスポンサードする、ということそのものが、ステイタスでもあり、社交界での顔を良くするという側面もあります。
しかし、この3者共に、今は大変な危機にあります。
デ杯や全仏のメインスポンサーはフランスの銀行、全米もアメリカの銀行です。アメリカの大会は特に金融機関がスポンサードしてるケースが多く見られます。
WTAのメインスポンサーはドバイデューティーフリー。ドバイに投資していたのはイギリス系企業が中心だったため、急速に景気が悪化してると聞きます。
ATPは中国に事務所を構え、MSまで作るほど中国に傾斜してきましたが、この中国もまずは土地の投資バブルが崩壊し、また世界景気の悪化や人件費の上昇などを受け、製造業も打撃を受けていると聞きます。

影響がではじめるのは09年春から。2010年以降のケースも

ヨーロッパの好況を牽引していたイギリスも今年のはじめにバブルが弾け、そこに今回の金融危機です。拡大路線を続け、賞金額も上昇し続けてきたテニス界ですが、世界景気の回復次第では、09年以降はこれまでのようにはいかなくなる可能性が出てきています。
恐らく、本格的な影響が出るのは春以降から来年にかけて。すでに契約を交わしている場合は、09年はそのままでも、2010年以降に影響が出るケースも大いにありえます。中国のような国の場合、突然、大会が無くなる、という事態も想定の範囲に入れておくべきかもしれません。
※「世界のテニス界はどうなる」は2部構成です。
「世界規模で悪化するスポンサー事情」(今回)
「日本のテニス界の構造的な問題」
ライターXX