6月22日(木)
ドイツ、ハレ ゲリー・ウェバー・オープン
ウィンブルドンの前哨戦で、錦織圭(日清食品)が左臀部(でんぶ)を痛めて途中棄権した。

世界38位のK.ハチャノフ(21歳ロシア)との第1セット第6ゲーム、2ポイントだけプレーを試みるが、サーブをしっかりと打てず途中棄権を申し出た。
医師の診断では「1週間程度」という見通し。

調子は良く、ブレーク・チャンスを掴んだ時にそれは起こった

第1セットの第5ゲーム、ハチャノフのサーブでデュース後、
ボールを追い、バックハンドを打った際に異変を感じ、左腰付近をおさえた。

この試合、初めてブレークポイントを掴んだ時だったが、「ひねった感じになった」と錦織は顔をしかめる。

左臀部をおさえる錦織圭。

コートチェンジでインジャリータイムアウトを取る。
左腰を押し、左脚を付け根から回してストレッチと治療を受ける。

「予兆がなかっただけに、ちょっとびっくり。
体の調子もテニスも良くなってきていたのでとても残念」。

コートが滑る赤土のクレーでは足をスライディングさせてプレーする。
滑るクレーと比べ、芝では(ドライだと)ブレーキがかかりやすい。湿っていると滑りやすいのでやっかいだ。

それに加え、芝はバウンドが変わったりするので、それに対応するには不意な動きもたくさんあり、脚や関節などへの負担が大きくなる。

「今は痛いのでどうなるか不安。
体調も良いし、テニスも良くなってきていたので、残念。しっかり1週間休んで様子を見たい」と錦織。

ダブルスはスーパータイブレークで惜敗

錦織はベルダスコと初めて組んでダブルスに出場。
前日、第1シードのクボト(ポーランド)/メロ(ブラジル)組に4-6 6-4 [8-10]で敗れた。

今年で5度目のゲリー・ウェバー・オープン
2014、2015年にはベスト4。
2016年は2回戦を前に、1回戦の時に痛めた左わき腹痛が回復せずに棄権。
2015年は左ふくらはぎを痛め、準決勝の途中で棄権。

クレーから芝、国境を越えてのヨーロッパツアーは肉体的にもタフでけが人も出やすい。

大会データー
大会名:Gerry Weber Open
賞金総額:€1,966,095(2.5億円) Gerry Weber Open
優勝賞金:€395,690(5千万円)
準優勝:€193,985(2.5千万円)
4強:€97,610(1.3千万円)
8強:€49,640(620万円)
2回戦:€25,780(330万円)
1回戦:€13,595(170万円)
会場:ゲリー・ウェバー・スタジアム
ドイツ時間(時差-7時間)

<<2回戦>>
K.Khachanov(RUS) 3-2ret. ●3]錦織圭

<<1回戦>>
〇3]錦織圭 67(7) 63 64 ●ベルダスコ(スペイン、32位)
〇1]R.Federer(SUI) 63 61 ●L]杉田祐一
ドローnet版
ダブルスドロー
シングルス予選ドロー

錦織、7月3日からウィンブルドン

錦織圭ブログ
錦織圭ATPページ
錦織圭ITFページ

(記事塚越亘 photo佐藤ひろし)

体調もテニスの調子も上がってきた錦織だったが