10月4日(水) 楽天ジャパン・オープン3日目。

2回戦が始まった。
1回戦でツアー初勝利を上げた内山靖崇(北日本物産)が第1シード、ATPランキング5位のM・チリッチ(クロアチア)に挑んだ。チリッチは2014年錦織圭を破りUSオープンに優勝したプレーヤー。
「失うものは何もない。すべてを出すつもりで戦う」と戦い、3-6,4-6と健闘した。

今年のUSオープンに準優勝した第5シードのK・アンダーソン(南アフリカ)は高橋悠介を1回戦で破ったR・ハリソン(米国)に3-6,6-1,6-7で敗れる波乱があった。

今日5日、第4試合で杉田祐一がベスト8進出をかけて、第3シード、ATPランキング12位のM・ラオニッチ(カナダ)に挑戦する。第5試合はマクラクラン勉/内山靖崇組のダブルス準々決勝だ。
オーダー・オブ・プレー

内山靖崇 健闘したが敗れる
〇1]M・チリッチ 6-3 6-4 ●内山靖崇

1回戦で19歳、ATP Next Gen(ATP次世代期待のプレーヤー達)の一人、ATPランキング115位を破ったチリッチ。
19歳の新鋭に先にサーブをブレークされたが、危なげなく勝利した。

内山の高い集中力あるプレーにも、落ち着いて自分の武器であるサービスゲームをキープする。
「内山はフォアもバックも動きも良い。良いテニスをしていた。」と挑戦者の内山を褒めるチリッチ。
だが、ブレーク・ポイントを握られたのは1回。無難に8強入りを決めた。

2014年USオープン決勝で錦織圭を破り初のグランドスラムを制覇したチリッチに対戦した手応えを聞かれ、
「強かったな!」と「思っていたよりできた!」と感触を述べる内山。
「悔しいことには変わりない。この経験を生かしたい」。と強く語った。

悔しい経験を通して日本のプレーヤー達が世界のトッププレーヤー達との距離を縮めている。

WOWOW連日生放送

<<全2回戦>>
〇1]M・チリッチ(クロアチア) 63 64 ●内山靖崇
〇R.Harrison(USA) 63 16 76(2) ●5]K.Anderson(RSA)
杉田祐一 vs 3]M・ラオニッチ(カナダ)
A.Mannarino(FRA) 63 62 J.Vesely(CZE)

R.Gasquet(FRA) vs 盧彦勳(台湾)
Q]M.Ebden(AUS) vs 4]D.Goffin(BEL)
〇8]D.Schwartzman(ARG) 63 61 ●B.Tomic(AUS)
S.Johnson(USA) vs A.Dolgopolov(UKR)

<日本人プレーヤー1回戦>
〇杉田祐一 64 ret. ●B・ペア(フランス)
〇内山靖崇 63 36 61 ●F・スクゴル(クロアチア)
〇盧彦勲(台湾) 61 63 ●ダニエル太郎
〇R・ハリソン(米国) 64 46 64 ●高橋悠介
〇A・マナリノ(フランス) 75 76(3) ●添田豪
ドローPDF

高橋悠介見事予選突破
綿貫裕介、伊藤竜馬、上杉海斗、島袋将らが挑戦
予選ドローPDF
ダブルス
マクラクラン勉/内山靖崇8強 松井俊英/杉田祐一組出場
ダブルスドロー

記事塚越亘/塚越景子 写真/鯉沼宣之/伊藤功巳/TennisJapan

トッププレーヤーと戦い成長する内山靖崇