1/17(水) 2018全豪オープン 3日目。

シングルス2回戦が行われ、杉田祐一(三菱電機)は4時間37分、ファイナル・セット10-12の激戦の末、I・カルロビッチ(クロアチア)に敗れた。

西岡良仁(ミキハウス)はA・セッピ(イタリア)にストレートで敗れた。
男子ダブルスで、グランドスラム大会初出場のマクラクラン・勉は初勝利を飾った。
ダブルスにもウェィテングから繰り上げ出場できた西岡良仁組はダブルス世界No.1のブライアン兄弟に対して、第一セットを奪う健闘を見せたが敗れた。
女子ダブルスの二宮真琴(橋本総業)組、日比野菜緒(LuLuLun)組は初戦で敗れた。

杉田祐一 悔しさを糧に成長

〇I.KARLOVIC(CRO) 7-6(3) 6-7(3) 7-5 4-6 12-10 ●杉田祐一

身長2メートル11センチ、ビッグサーバー、ジャイアント・キラーとして知られているカルロビッチに杉田は食い下がった。

第1セットをタイブレーク3-6で落とす。

第2セット、杉田のサーブで5-6の時、ダブルフォルトで

15-40とセットポイントを握られるピンチだったが、そこを凌ぎ、タイブレークに持ち込み、取り返した。

第3セットは第11ゲームのサーブを落とす。

第4セット、第10ゲーム、初めてカルロビッチのサーブをブレーク、ファイナル・セットに持ち込んだ。

ファイナル・セットもキープが続き、6-6に。
USオープンなら、ここでタイブレークだが。全豪オープンのファイナル・セットはロングだ。

10-10になり、杉田のサーブ、30-30からダブルフォルト。
そのピンチをデュースに持ち込む。

しかし2つ目のブレークポイント、浅いバックをカルロビッチのフォア逆クロスアプローチ。
杉田のバッククロスパスがネットの一番上にかかる。惜しい。ブレークされた。

カルロビッチから11-10、
最初のポイント、杉田はフォアのダウンザラインリターンエース。

しかし40-15とマッチポイントを握られた!

カルロビッチはサービスワイド&バッククロスボレーウィナーで決めた。

総ポイントは215対205、
その内、カルロビッチのサービス・エースの数は53!

1ゲームを取るのには4ポイント必要、単純に4で割ってみると、13.25。
13ゲームはサービス・エースだけで取っている計算になる。

「早めにブレークできるセットがたくさんあったが、取り切れなかった。
カルロビッチのサーブは想像以上に精度が落ちなかった。
その上、今日は一番風のない日。
風がもう少し吹いていたらサーブも難しくなるので、チャンスがあったかもしれない。」

「カルロビッチのサービスは読みづらい。
癖を見つけ始めたが、大事なところで逆を突いたり、駆け引き、外しあいをしてきた。」

「最後まで集中力を切らさなかったのは成長したと思う。」

「今年は勝負の年になることは間違いない。
ランキングを維持することはかなりのレベルが必要。落ちるのは簡単。
トップ選手に勝たないといけない。」
悔しい敗戦だが、その悔しさを糧に杉田祐一は成長している。

この後杉田は2月2日(金)~2月4日(日)、岩手県盛岡タカヤアリーナで行われるデ杯ワールドグループ1回戦イタリア戦でプレーする。

1/18全豪4日目オーダー・オブ・プレー
大坂なおみシングルス2回戦、
女子ダブルス:加藤未唯/穂積絵莉、青山修子組
ライブスコア

記事:塚越亘/森下泰/小林粛/塚越景子 写真by W.Tsukagoshi CanonEos7D

しぶといプレーをした杉田祐一