1/27(土) 2018全豪オープン 女子決勝

セリーナ・ウィリアムズやビクトリア・アザレンカが出産等のために欠場し、マリア・シャラポワもドーピングによる15ヶ月の出場停止期間のブランクから復調しきってはいない状態。
ペトラ・クビトワも未だ、一昨年末に強盗に襲われ利き手に負った大ケガからの、完全復帰の道の最中にいる。

グランドスラム優勝経験者たちがタイトル争いから脱落していく混沌の全豪オープンで、最終的に決勝戦に勝ち残ったのは、第1シードと第2シード。
いずれも、グランドスラムタイトルとは無縁の“無冠の女王”と呼ばれてきた選手であった。

シモナ・ハレプとキャロライン・ウォズニアッキ――共に3度目のグランドスラム決勝に挑んだ二人の決戦は、勝者が世界一位になる、という点においても、互いに多くをかけた一戦だった。

<<女子決勝>>
〇2]C.ウォズニアッキ(DEN) 7-6(2) 3-6 6-4 ●1]S.ハレプ(ROU)

決勝戦は、両者のキャリアや今大会での足跡を映すように、長く苦しく、熱を帯びた死闘となる。
いずれも高い守備力で知られる選手だが、攻めるのは「最近、攻撃的に変えようと取り組んでいる」というハレプ。
対するウォズニアッキは、フルマラソンを3時間27分で走りきる脅威のスタミナとカウンターで応じ、ジリジリと試合を自分の土俵へと持ち込んだ。
同時にウォズニアッキの成長の跡として光ったのが、最大の弱点と言われていたサーブ。
特にセカンドサーブでも最速160キロを記録するなど、自身のゲームで攻撃的な姿勢を貫いた。

1万6千人で膨れ上がったアリーナを満たす熱気に、砂漠からの焼けた風が吹き込む熱帯夜のなか、2時間50分を走りきったのは、体力と執念に勝るウォズニアッキ。
マッチポイントで、ハレプのバックハンドショットがネットを叩いたその瞬間、ラケットが空を舞い、青いウェアに身を包んだウォズニアッキの身体が、青いコート上に大の字になった。

成長した大坂なおみ 期待したい

第1シードと第2シードによる決戦で終幕した今大会は、その結果だけを見れば順当な展開だったようにも思える。
だがそこまでの過程に目を移せば、数々の番狂わせや若手の躍進が伺える大会でもあった。
4回戦でパレプに敗れた大坂なおみも、その一人。
2回戦で16シードのベスニナを圧倒すると、3回戦では18シードにして地元の人気選手であるバーティをも撃破。
試合中に劣勢に立たされても精神面で崩れることなく、プレーの安定感も増したことが、2試合連続で上位選手に勝てた最大の要因だ。
これまで5度跳ね返されたグランドスラム3回戦の壁を、勢いではなく実力で突破しただけに、今季のさらなる活躍が期待される。

2018全豪オープン
本戦:1/15(月) – 1/28(日)

<<決勝>>
〇2]C.WOZNIACKI(DEN) 76(2) 36 64 ●1]S.HALEP(ROU)

<<準決勝>>
〇1]S.HALEP(ROU) 63 46 97 ●21]A.KELBER(GER)
〇2]C.WOZNIACKI(DEN) 63 76(2) E.MERTENS(BEL)

<<準々決勝>>
〇1]S.HALEP(ROU) 63 62 ●6]Ka.PLISKOVA(CZE)
〇21]A.KELBER(GER) 61 62 ●21]M.JEYS(USA)
〇E.MERTENS(BEL) 64 60 ●4]E.SVITOLINE(UKR)
〇2]C.WOZNIACKI(DEN) 60 67(3) 62 ●SUARE NAVARRO(ESP)

4回戦
〇1]S.HALEP(ROU) 63 62 ●大坂なおみ

女子本戦ドロー
女子予選ドロー
女子ダブルスドロー

その他 本戦ドロー

記事:塚越亘/森下泰/小林粛/塚越景子 写真by W.Tsukagoshi CanonEos7D

お互いに四大大会決勝進出は3度目。初の四大大会優勝もかけた決勝だった。