6月10日 全仏オープン 女子ダブルス(全仏賞金総額50憶円、全仏ダブルス優勝賞金7,200万円)

“エリマコ”(穂積絵莉/二宮真琴ともに橋本総業)組の、純正日本女子ペアとして初の全仏オープン優勝はならなかった。
第6シードのクレイチコバ/シニアコバ(ともにチェコ)組に3-6、3-6で敗れた。
「悔しいけど下を向かない」と穂積が言えば、二宮も「学んだことが多く、次に生かす」と二人は前を向く。

日本人ペアとして初のグランドスラム大会優勝は1955年の全米選手権(USオープンの前身)男子ダブルスの宮城淳/加茂公成組。
1968年のオープン化以降、史上初となる日本人ペア初のグランドスラム大会制覇は逃したが、それでもノーシードから勝ち上がり、二人は日本女子ペア初の決勝進出を成し遂げ、日本のテニス界に新たな歴史をしっかりと刻んだ。
準優勝賞金は28万ユーロ(約3600万円)。

優勝したクレイチコバ/シニアコバ組は2013年の全仏オープンのジュニアダブルスで優勝している。
二人で組んでのダブルスでのツアー優勝はこの全仏オープンとなった。

エリマコ 全仏決勝後
コメント

穂積絵莉
「決勝で負けたことは悔しくて残念だが、ここまでこられて嬉しい。
いろいろな方々に応援してもらって決勝の舞台で戦うことができた」

「決勝を戦ってみて、この舞台で優勝するのはそんなに甘いもんじゃないなと痛感した。
それでも自分たちのいいプレーをすれば、自分たちの実力でも通用するとわかった、そこは自信になった」

二宮真琴
「今日は自分たちのやりたいことをやらせてもらえなかったが、ここまでこられ自信になった」

「(昨年の)ウィンブルドン(4強)はたまたまかなと思ったが、シングルスを捨ててでもダブルスを極めようという思いが強くなった。
東京オリンピックでメダルを狙いたい」

「この舞台で自分の力を最大限に発揮できるように普段からしっかりと練習に取り組みたい。
大事なところでも自分らしいプレーができるように練習したい」

フレンチ・オープン決勝。
「悔しくてファミリーボックスを見たら涙が出そうだった。
でも悔しいけど下は向かない。」と急遽かけつけてくれた母・盛子さんを見て穂積絵莉。

「本当に勝てない相手はいないと心底思った。グランドスラム大会優勝のチャンスはある」と強く思った二人だった。

ウィンブルドン

穂積は昨年全豪4強だった加藤未唯(ザイマックス)と出場。
二宮はカラシニコワ(ジョージア)と組んで出場する。

穂積絵莉/二宮真琴 と綿貫裕介コーチ

全仏オープン女子ダブルス決勝
穂積/二宮組 らしさ封じられた

最初のポイントは二宮の前衛アタックのリターンから始まる。
ブレークでスタートの日本ペア。勢いのある素晴らしいスタートだった。

しかし逆に相手ペアから前衛アタックされ、ラブでブレークされ。1-1。

シニアコバは昨年のUSオープン(Hradeckaと組み)準優勝している。判断力が良く強気で攻めてくるプレーヤーだ。

動きの良い日本ペアのコンビネーションを崩すために、前衛をアタックする。
二人のテニスは研究されているようだ。
早めにアタックされ、日本ペアはスマッシュをロングにしてしまい、2-4とブレークされた。

チェコにラブでキープされ、2-5。
シニアコバの思い切りよいプレー。二宮封じが効いている。

二宮、デュース後にナイスキープ、3-5と粘る。段々と日本ペアも良くなってきた。

クレイチコバのダブルフォルトに乗じ、穂積もナイスプレーで15-40とブレーク・バックのチャンス。
30-40、攻めたが、二宮のボレーがネット。デュース、惜しいポイント。

二宮、攻めて3度目のブレーク・チャンス。
クレイチコバのプレーはアップアップ、プレッシャーを感じているのだろう。

ビビッているように見えるが、2度目のデュースの末にキープされてしまった。
ここをブレークできたていたら、準々決勝で第1シードを破ったように、勝利は日本のものになっていたかもしれない。紙一重だった。

第2セット

日本最初のサーブを落とす。チェコはキープ。0-2。

その後互いにキープし、3-4と日本もついて行く。

シニアコバのサーブ、40-30。二宮はストレートに誘い、ボレーを決めデュースに持ち込むが、ここもキープされる。

3-5、フォアのストレートはワイドで0-40とマッチポイントを握られた。
二宮のスマッシュはネット。

残念ながら日本ペアとしての初優勝は逃したが、日本女子ペア初の決勝進出、新たな日本テニス史を作った。

取材協力:綿貫裕介(二宮真琴)コーチ

二宮真琴/穂積絵莉 プロフィール

穂積絵莉 橋本総業所属
1994年2月17日生まれ、神奈川県平塚市出身。24歳。
168cm、60kg
6歳からテニスを始める。
8歳、パームインターナショナルアカデミー(茅ヶ崎市、杉山愛の母、芙沙子校長)で本格的にテニスを始める。
2016年Katowiceツアー初優勝。パートナーは加藤未唯。
2017年全豪オープンベスト4。パートナーは加藤未唯。
ランキング複65位(最高29位) 単172位(最高144位)
穂積絵莉WTAデーター
穂積絵莉ITFデーター

二宮真琴 橋本総業所属
1994年5月28日生まれ、広島市出身。24歳。
157cm 53kg
6歳からテニスを始める。
2011年大阪市長杯ワールドスーパージュニア・シングルス準優勝
2016年ジャパン女子オープン優勝。パートナーは青山修子。
2017年ウィンブルドン4強。パートナーはボラコバ(チェコ)。
熱心な広島カープ女子。
ランキング複41位(最高35位) シングルス530位(最高280位)
二宮真琴WTAデーター
二宮真琴ITFデーター

全仏オープンテニス2018詳細・賞金


穂積絵莉/二宮真琴 シニアコバ/クレイチコバ

二宮真琴/穂積絵莉組 準優勝3600万円
全仏ダブルス
優勝賞金:€560,000(7200万円)
準優勝:€280,000(3600万円)
ベスト4:€139,000(1800万円)
ベスト8:€76,000(1千万円)
3回戦:€41,000(540万円)
2回戦:€22,000(300万円)
1回戦:€11,000(150万円)
女子ダブルスドロー 
ミックスダブルスドロー

記事:塚越亘/塚越景子/T.Terashima/取材協力:内田暁 photo/H.sato/Tennis Japan