★ATP男子テニスツアー(ATP500)
■Rakuten Japan Open Tennis Championships 2010, Tokyo, Japan (Hard/Outdoors)
10月6日、東京都有明テニスの森で開催されている男子世界ツアーATP500楽天ジャパンオープン・テニス・チャンピオンシップス(賞金総額$1,100,000、ハード)の男子ダブルス1回戦が行われ、日本勢から錦織圭(20歳)/添田豪(26歳)組が登場、当初予定されていた対戦相手のペアが棄権したため、繰上りで出場したDODIG, Ivan(25歳、クロアチア)/NAVARRO, Ivan(28歳、スペイン)組を 4-6 6-3 第3セットは、10ポイント先取のスーパータイブレーク[10-3] と逆転で下し、準々決勝進出を決めた。
また、鈴木貴男(34歳)/松井俊英(32歳)組は、こちらも繰上り出場ペア、アンドレアス・セッピ(26歳、イタリア)/ドミトリー・トゥルスノフ(27歳、ロシア)組と対戦したが 6-7(5) 7-6(5) [8-10] とスーパータイブレークの末に敗れ、初戦敗退となった。


この試合、序盤は錦織が「僕の方がミスが多く、迷惑をかけていた。」、一方の添田「なんとなかく硬かった。」と振り返るように、硬さからかボールを芯でとらえられないミスが目立ち、ペアとしても元気がなく見えたスタートだった。
第1セットを4-6で取られた錦織/添田組だが、第2セットの途中から錦織のリターンや、付き玉でのミスが減っていった。そして徐々にペースが上がり、ペアとしてまとまりのあるスピード感あるプレーをするようになっていく。そのきっかけを、添田は「自然に」と言い、錦織は「下がりながら、ちょりーんと打ったショートクロスのスーパーショット」と言う。
第2セットを6-3で奪い返し、波に乗るぞという時に、10ポイント先取のスーパータイブレークを前にして、MCの松岡修造がマイクを持ち、終電の時間を会場でアナウンスするというめったに見られない光景が。これには錦織も「あれにはびっくりした」という。だが、錦織/添田が、それでも残ってくれた「たくさんの観客の声援にも助けられた」というように、集中力を切らさないプレーで応え、2人ともイージーミスがなく、「フォアも押し出す感じでいいプレーができるようになった」と錦織が語るその強烈なフォアのストロークによって相手にプレッシャーをかける。
最後は、錦織が「今日のダブルスは今まで添田さんと組んだダブルスの中で一番良い出来でした。」と振り返るように、対戦相手は落ちついた組み立てができなくなりミスが増え、スーパータイブレークを10-3で制した。
この結果、単複合わせて残った日本勢はダブルスの錦織/添田ペアのみとなった。準々決勝では、第4シードのCERMAK, Frantisek(33歳、チェコ)/MERTINAK, Michal(30歳、スロバキア)組と準決勝進出を懸けて対戦する。
注目の試合は本日午後3時30分からの予定。
◆7日(木)ダブルス試合予定
錦織圭(日本)/添田豪(日本)(WC) vs CERMAK, Frantisek(33歳、チェコ)/MERTINAK, Michal(30歳、スロバキア)[4]
 >1番コート第2試合(午後3時30分以降開始)
ライブスコア⇒こちら(大会公式サイト)

ダブルス(日本選手のみ抜粋)
準々決勝

錦織圭(日本)/添田豪(日本)(WC) vs CERMAK, Frantisek(チェコ)/MERTINAK, Michal(スロバキア)[4]

1回戦

錦織圭(日本)/添田豪(日本)(WC) 4-6 6-3 [10-3] ●DODIG, Ivan(25歳、クロアチア)/NAVARRO, Ivan(28歳、スペイン)(Alt)
アンドレアス・セッピ(26歳、イタリア)/ドミトリー・トゥルスノフ(27歳、ロシア)(Alt) 7-6(5) 6-7(5) [10-8] ●松井俊英(日本)/鈴木貴男(日本)(WC)
※カッコ[]内数字はシード順位、WC:主催者推薦出場、Alt:繰上り出場