★ATP男子テニスツアー(MASTERS1000)
■Shanghai Rolex Masters, Shanghai, China (Hard/Outdoors)
13日、中国の上海で開催されている男子世界ツアーMASTERS1000上海マスターズ(ハード)のシングルス3回戦で、世界ランク47位の錦織圭(21歳)が、同48位のサンチアゴ・ジラルド(23歳、コロンビア)を、7-6(8-6) 4-6 6-3 のフルセットで下し準々決勝進出を決めた。
同時に錦織は、大会終了後の世界ランキングで、これまでの歴代日本男子の最高ランキング、松岡修造の46位(1992年)を超えることが確定した。日本の歴史を変える1勝となった。


この日も、1回戦、2回戦に続き2時間を越える熱戦となった。第1セット、お互いに立ち上がりのサービスをブレークし合い、その後はサービスキープを続けタイブレークに突入。そのタイブレークで勝負強さを発揮した錦織が8-6で先取した。
第2セット、立ち上がりの第1ゲームをブレークされた錦織は、一旦はブレークバックで追いついたものの、再度のブレークを許し4-6で失った。
勝負の懸かった第3セット、第4ゲームで先に錦織がブレークに成功し3-1とリードを奪った。リードを保ったまま、錦織5-3で迎えたサービス・フォー・ザ・マッチ。このゲームで錦織は、15-40とジラルドにブレークポイントを2つ与えるが、見事に追いつきこのゲームを取得、2時間37分に亘った接戦に終止符を打った。
トータルポイントでは、108対109で、ジラルドが1ポイントのリードを奪ったが、錦織の粘り強さが目立った試合だった。
錦織は、グランドスラムに次ぐグレードの高い「マスター1000大会」での初の8強入りとなった。そして、この勝利により自己最高ランキング46位の更新、つまり、松岡修造を超える日本最高記録プロジェクト「プロジェクト45」の達成を決めた。
勝った錦織は、準々決勝では、第12シードで世界ランク18位のアレクサンドル・ドルゴポロフ(22歳、ウクライナ)と対戦する。ドルゴポロフはこの日、バーナード・トミック(18歳、オーストラリア)をフルセットで下しての勝ち上がり。
ドルゴポロフは、今年の全豪オープンでツォンガセーデリングを下し8強入りし、注目を浴びた選手。両者は初対戦となる。
注目の準々決勝は、金曜日に行われるが、3試合連続で2時間を越える試合をこなした錦織の体力面が心配される。
自身が今年の目標に挙げる、シーズン終了時点でのトップ30位も視界に見えてきた。
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ライブスコア

MASTERS1000:Shanghai Rolex Masters ※日本選手のみを抜粋

シングルス
準々決勝

錦織圭 vs アレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)[12]

3回戦

錦織圭 7-6(8-6) 4-6 6-3 ●サンチアゴ・ジラルド(コロンビア)

2回戦

錦織圭 6-7(1) 6-4 6-4 ●ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)[4]

1回戦

錦織圭 0-6 7-5 7-6(5) ●ロビン・ハース(オランダ)

シングルス予選
予選1回戦

○ミーシャ・ズベレフ(ドイツ) 6-3 5-7 6-4 ●添田豪[10]
※カッコ[ ]内数字はシード順位