★ATP男子テニスツアー(ATP500)
■SWISS INDOORS BASEL, Basel, Switzerland (Hard/Indoors)
5日、スイスのバーセルで開催されている男子世界ツアーATP500大会、スイス・インドア(室内ハード)のシングルス準決勝で、ワイルドカード(主催者推薦)で出場、世界ランク32位の錦織圭(21歳)が、第1シードで世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(24歳、セルビア)を、2-6 7-6(4) 6-0の逆転で下し決勝に進出した。


今シーズン、64勝3敗、全豪、ウィンブルドン、全米を含む10大会で優勝している王者ジョコビッチを、日本の錦織が下した。
第1セット、錦織はサービスに苦しみ、ファーストサービスを24%しか成功させることができずに、ジョコビッチに3つのサービスブレークを許した。錦織はジョコビッチのサービスを1つブレークしたものの、2-6でセットを失った。
ジョコビッチのペースになるかと思われた第2セット。先にブレークに成功したのは錦織、第5ゲームで先にブレークに成功し3-2と、この試合初めてリードを奪った。しかし、第8ゲームでブレークバックを許すと、両者サービスキープを続けタイブレークに突入した。タイブレークでは先にジョコビッチがミニブレークを奪いリードしたが、錦織が逆転し7-4でセットを奪い返した。錦織はジョコビッチから初めてセットを奪った。
勝負の懸かった第3セット、錦織が大器の片鱗を見せた。立ち上がりから圧巻の6ゲーム連取。ジョコビッチの3つのサービスゲームを全てブレークに成功、逆にジョコビッチにはブレークチャンスすら与えなかった。
日本テニス界の歴史を変える勝利となった。
錦織はこの試合、トータルでのファーストサービスの確率は50%を切る46%と振るわなかった。その状況の中、ラリー戦でジョコビッチに打ち勝ち、勝利を手にした。
今シーズン2度目の決勝進出となった錦織は、決勝では、もう1つの準決勝、第3シードのロジャー・フェデラー (30歳、スイス)と、スタニスラス・ワウリンカ (26歳、スイス)の勝者と対戦する。
フェデラーとの夢の対決が実現するかもしれない。

試合経過
第1セット 10 11 12 TB  
錦織                      
ジョコビッチ              
第2セット 10 11 12 TB  
錦織            
ジョコビッチ            
第3セット 10 11 12 TB  
錦織              
ジョコビッチ                          

試合時間:2時間16分
※表の見方
 ○:サービスキープ
 ◎:サービスブレーク
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ライブスコア

ATP500:SWISS INDOORS BASEL ※日本選手のみを抜粋

シングルス
決勝

錦織圭(W) vs ロジャー・フェデラー(スイス)[3] or スタニスラス・ワウリンカ(スイス)

準決勝

錦織圭(W) 2-6 7-6(4) 6-0 ●ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[1]

準々決勝

錦織圭(W) 6-4 5-7 6-4 ●ミハイル・ククシキン(カザフスタン)

2回戦

錦織圭(W) 6-3 7-6(4) ●アンドレアス・セッピ(イタリア)

1回戦

錦織圭(W) 3-6 6-3 6-2 ●トマーシュ・ベルディハ(チェコ)[4]
※カッコ[ ]内数字はシード順位、W:主催者推薦出場