真夏のオーストラリア・メルボルン。シーズン最初のグランドスラムがいよいよ開幕。大会初日(1月16日)に行われる女子シングルス1回戦では、世界ランク52位の森田あゆみ(21歳)が同33位で第32シードのペトラ・チェコフスカ(26歳、チェコ)と対戦する。昨年の全豪で3回戦まで進出し、シーズンを通しても大きな飛躍を遂げた森田に、連日ハイビジョン生中継するWOWOWが現地にて独占インタビューを行った。


Q:昨年、飛躍の年を経て臨むグランドスラム、全豪オープンを迎えていかがですか?
森田:シーズン最初のグランドスラムなので、まずは自分の力を出すこと。1試合1試合ベストを尽くして、オフシーズン取り組んできたことも含めて、いい状態で試合に臨んで自分の力を出せればなと思います。
Q:昨シーズンの飛躍の原因はなんだったのでしょう?
森田:どれかひとつを上げるのは難しいのですが、今までやってきたことがテニスだけではなく、精神的にも、フィジカルも強くなって、すべてがまとまってきていいシーズンを送ることができたと思うので、今年もそのすべてを高めていけるようにしっかり取り組んでいきたいと思います。
Q:昨年の全豪は3回戦進出という素晴らしい成績を残しました。その要因と、今年はどう戦っていこうと思っているのか教えてください。
森田:自分のテニスに集中して、余計なことを考えずに試合に集中できたことが勝ちにつながった一つの要因でもあります。今年2大会に出て勝ちにはつながっていないのですが、テニスの内容だったり手ごたえはあるので本当に1回戦が楽しみです。タフな相手ではありますが、自分の力を出してベストを尽くして頑張りたいなと思います。
Q:1回戦のチェコフスカのイメージはいかがですか?
森田:スピードがあり、コートの中にどんどん入ってくる選手。前回やった時は、速い打ち合いになり、相手の方が攻撃が速く早い段階で展開されてしまうことが多かったです。
自分のショットが浅くなるとどんどん相手がコートの中に入ってきて攻められてしまうので、今回は深いショットと、速い打ち合いの中で自分がどれだけ主導権を握ってプレーできるかだと思います。去年やった時は簡単に負けているので、今回は楽しみです。
Q:今シーズン進化していくためにもっとも意識する点は何ですか?
森田:サーブとストローク。サーブはスピードとパワーを確立して、常に安定して高いレベルをキープできるように心がけています。ストロークは、打ちあいの中でできるだけ早くダウンザラインに展開すること。一番大事なのは、怪我なく毎週今年1年プレーすることだと思います。
Q:今大会の抱負は?
森田:去年は3回戦まで行って、シーズン最初のグランドスラムでいいスタートを切ることができたので、今年もなるべくいいスタートを切りたいという気持ちはあります。どこまでいきたいという結果は考えていないので、1試合1試合ベストを尽くして、とにかく目の前の1回戦にいい状態で臨んでいいプレーをして、まず初戦突破できるように頑張りたいと思います。
注目の森田の試合は、第8番コート、クルム伊達公子の試合に続いて第2試合で行われる。
写真:AP/アフロ、森田あゆみ、クリックで拡大