21日、錦織圭(22歳)が全豪3回戦を戦い、フランスのジュリアン・ベネトー(30歳、フランス)に4-6 7-6(3) 7-6(4) 6-3のスコアで逆転勝利を収めた。


錦織は先にリードを奪いながらも追いつかれる形を繰り返す苦しい展開だったが、徐々にショットの精度を修正。それでも粘り強い相手を突き放しきれず第3セットは逆に追いかける苦しい展開だったが、我慢のテニスで勝ち切った。
記録上では全豪の日本男子として4回戦進出は、80年ぶりの快挙で、オープン化以降では初めてとなるが、錦織は記録について聞かれても「気にしたことはありません。記録は記録。自分のプレーをしっかりとやれば、自動的についてくるものだと思っています」と話している。
4回戦の相手は、昨年秋のATP1000上海で勝ったこともあるフランスの第6シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(26歳)。「4強」体制とも言われる今の男子ツアーでは、それに次ぐと言われる強豪だ。「今までエキジビションマッチを含めて2度戦っている相手です。とても攻撃的で、すごいサービスを持っていて、ネットにも果敢に出てくる相手ですが、グランドスラムでの4回戦を戦えることが楽しみです。できれば次も勝ちたいです」と錦織。
ツォンガも試合後に「これから少し情報収集をしないとね」と不敵な笑顔を見せていた。
次戦は松岡修造以来のグランドスラム8強がかかった試合となるが、日本男子の歴史を作る男として、さらなる活躍を期待したい。
※写真提供:テニスジャパン、クリックで拡大