andy_roddick120701_2.jpgロンドン郊外で開催中のウィンブルドン選手権は30日に男女3回戦が行われ、男子第7シードのダビド・フェレールが、2009年準優勝者のアンディ・ロディックを2-6、7-6、6-4、6-3で破り4回戦進出。第4シードで地元期待のアンディ・マリーは、夜11時に試合を打ち切る“ウィンブルドンルール”による時間との戦いを強いられたが、マルコス・バグダティスをタイムリミットちょうどで振り切り、30日中に勝利をつかんだ。


※写真は3回戦で敗退したアンディ・ロディック、クリックで拡大
大会公式スポンサーのロレックスの時計が、何度も何度もテレビカメラに抜かれた。照明付きの開閉式屋根を設置したため、日没後も試合が可能になったセンターコート。だがウィンブルドン地方の決まりでは、試合が行われるのは23時までと定められている。
果たして23時前に試合が終わるのか……? マリーとバグダティス両者にとり、この試合は時計との戦いでもあった。
第4セットを迎えた時点で、セットカウントは2-1でマリー。第1セットを落としながらも続く2セットを奪ったマリーに、明らかに試合の流れは傾いていた。マリーにしてみれば、当然このまま最後まで押し切りたい。対するバグダティスは、順延に持ち越し仕切り直したいところだ。しかも30日中に試合が終わらなかった場合には、翌日の“ミドルサンデー”は試合が行われないため、試合再開は2日後になる。さまざまな要因がからみ合い、試合終盤に向けセンターコートは異様な空気に包まれていた。
そしてマリーは大観衆が見守る中、困難なミッションをこなしてみせた。第4セットに入ったとき、時計の針がさしていたのは10時34分。残り26分での試合終了は無理かと思われた。だが第2ゲームで、4度のデュースのすえにブレークすると、マリーが一気に加速する。5-1とマリーがリードしたところでついに時計は23時に達するが、さすがにここで中断するほど、大会側も野暮ではない。
最後のゲームでは、マリーが4ポイントをきれいに連ねて、7-5、3-6、7-5、6-1で勝利。試合終了時間は23時2分。ウィンブルドン史上で最も遅い夜を、センターコートのファンはマリーと共に祝福した。
そのマリーが4回戦で対戦するのは、3回戦で7-6(6)、6-4、6-7(2)、6-7(3)、17-15というマラソンマッチの末に、サム・クエリーを破ったマリン・チリッチ。試合時間5時間31分は、大会史上2番目の長さとなった。
そのほかの試合では、第5シードのジョーウィルフリード・ツォンガや、第10シードのマーディ・フィッシュがいずれもストレートの快勝。一昨日にラファエル・ナダルを破る大金星を上げたルーカス・ロソルは、フィリップ・コールシュライバーに2-6、3-6、6-7で完敗した。