バックハンドクロスコートの精度を高める

2003年全仏オープンの優勝者、同年全米オープン準優勝で世界No1にもなったことのあるフアン・カルロス・フェレーロ選手が引退を表明しました。
その年の全米オープンの決勝で対戦したアンディ・ロディック選手も引退。
当時応援していた選手が、現役を退くのは非常に寂しいです。

さて、アンディマレー選手が、オリンピック、そして4大大会を初優勝したわけですが、マレー選手を見ていると改めて「バックハンドクロスの精度の高さ」が現代テニスの中で非常に重要だと感じます。
(このバックハンドクロスについては、何度か戦術とテクニックの記事で書いています。)
バックハンドクロスの精度が低い選手は、ボールが真ん中に集まり、相手にフォアハンドで展開されてしまいゲームの主導権を握ることは出来ません。
逆を言えば、バックハンドクロスの精度が相手よりも高ければ、ストローク戦で主導権を握る可能性が高くなるということです。

「フォアハンドの精度や威力を増して、コート1面をカバーし、バックハンドを極力打たない。」これも1つの考えですが、相手に常にバックハンドに展開された時に、全てのボールをフォアハンドで打つという事は難しいのではないでしょうか。
一昔前は、ビックフォアハンドと、バックハンドはスライスだけという選手も勝っていたようですが、今は減っていますね。

「相手に回り込みフォアハンドを打たれない様に、バックハンドダウンザラインを武器にする」という考えも1つですが、クロスコートに打てなければ、オープンコートを作り出すことは出来ず、最初は決まっていても、1試合の中でそのダウンザラインの精度を高く維持していくということは容易ではありません。
セリーナウイリアムス選手の全米オープンの試合を見ていた所、バックハンドのウイナーが1試合で15本という驚異的な数字でしたが、あれだけダウンザラインでエースをとっているセレナ選手も、正確にクロスコートに打てるからこそ、構えた時に相手はコースを隠されて、足を止められエースを取られてしまうのでしょう。
クロスコートに正確に打てるからこそ、ダウンザラインが更に活きるのです。

ただ、男子選手よりも女子選手の方がダウンザラインへの展開が早いように感じます。
バックハンドダウンザラインへのランニングショットのフォアハンドクロスの精度が、女子の選手の方が、フィジカルフィットネスの違いから低い為、早めに展開しても逆襲が少ないと考えられます。
ということは、相手のダウンザラインに対してクロスへの返球の精度を高めれば、相手よりも優位に立てるということでしょうか。

韓国の選手が14歳、16歳以下で活躍していますが、彼等のバックハンドクロスの精度は非常に高いです。

allout challenge 2013でも、バックハンドクロスの精度を高める為のトレーニングを取り組む予定です。
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