ヨーロッパ、キャンプ報告

報告:
恒例のヨーロッパキャンプ(6月2日から7月3日)も沢山の収穫を得て終了した。今回もザグレブ(クロアチア)のナショナルトレーニングセンター(NTC)を拠点に近隣国で開催されるテニスヨーロッパの大会とザグレブ近辺で開催されている国内のクロアチアテニス協会公認大会に参加しながらのトレーニングキャンプだった。今年もNTCにはAndrej Tonejc ヘッドコーチが招いて下さった。ITF(国際テニス連盟公認18歳以下)へチャレンジした選手たちはザグレブで調整の後ポーランドとデンマークを転戦した1か月だった。
1週目はクロアチアのNTCで現地の選手たちと交流しながらの練習を行った。クロアチアの選手たちは昨年も一緒に練習や試合をしているのでお互い友達たちだ。交流を深めながらの海外での滞在は子供たちにとって大きな財産となっている。
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今回東欧で参加した大会では田島尚輝が好成績を残した。シングルスで2大会の単複優勝(1つはテニスヨーロッパハンガリー)だ。ダブルス優勝の1つは増田健吾がパートナーだ。
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4年目になるいつも歓迎を受けるセルビアのチャチャックのテニスヨーロッパ14歳以下では久保田誠彬が第1シードセルビア1位(ヨーロッパ17位)に多彩なプレーでファイナルセット3-1までリードする質の高い試合を見せた。帰国直前ザグレブの16歳以下の大会でも久保田誠彬と大野一真は準決勝まで進出する健闘を見せた。今回は各選手合計で4大会の出場だった。
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一方ITF(国際テニス連盟公認大会)を廻った井上晴はデンマークで結果を残した。デンマークの1週目でダブルス準優勝、2週目にはシングルスで準優勝だった。グレードは4と5だがレベル的には100位台の選手も出ている高い大会での決勝進出は価値のある結果だ。
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クロアチア滞在中後半NTCがイベントで使えない間外のクラブにお邪魔して練習や対抗戦を行った。どこも森の中にあるテニスに集中できるいいクラブだ。
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今回もハンガリーのナショナルコーチのLevi FaludiコーチとZoltan Kynsburg氏にお世話になった。Leviコーチにはハンガリーの大会へのワイルドカードを出してもらった。その他地元のDeanコーチ、Lukaコーチをはじめ多数のコーチ達にお世話になった。
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クレーコートのテニスを通じて選手たちはポイントの取り方、守り方、技術の使い方など日本の選手が将来海外に出た時に必要なテニスを日々磨いた。大きな選手を相手に対してのプレーは海外に出て実際に試合をしてみて初めて体感できるだけに多くの事を感じているはずだ。
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食事の面ではできるだけ高たんぱくと野菜を習慣付けた。スーパーで肉の塊を購入して家に持ち帰り自炊の生活だった。パン(全粒粉系)も大量に仕入れた。1人1人に食べるノルマを課せて出来るだけ多く食べるように指導を行った。最初は食が細かった選手も後半にはいいペースで食べるようになっていた。
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今回選手たちに最も強く伝えた事はテニス選手になるための意識とコート上での態度そしてオフコートでの過ごし方だった。ジュニアの時期に少しぐらい結果が出ていてもテニスに対する意識が甘い選手は必ず近い将来コツコツ真面目に取り組んでいる選手たちに追い抜かされるのは目に見えているのだ。
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最後になりましたが今回のヨーロッパ遠征に際しまして選手たちを送り出して下さったご両親の方々、参加選手所属のコーチの方々この場をお借りして厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
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