テニス道具

僕がジュニアの時には考えられないことが・・・
これも時代なんでしょうか・・・

テニス道具は僕は本当に安いものしか買ってもらえませんでした。
たぶん本当に貧乏だったのかも・・・(汗)

でも、今のジュニアには最新モデルの服、靴、ラケットが非常に多いような気がします。
またまた僕を例に出してしまいますが・・・

ラケットは最初はものすごい安いラケット(2,3000円)でそのあと本格的に練習を始めてから2本買ってもらいました。その時に初めて2本持つことができました。
シューズに関してはまたまた安売りの2,3000円の靴を3足くらいまとめて買って、靴下に穴が空いて足から血が出るまで履いてから新しいのを・・・という流れです。
服なんて・・・
さすがに試合着は真っ白なポロシャツを買ってもらいましたが、練習着は10枚1500円くらいのやつとかでした。
たしかにメーカーの物を着ているジュニアも周りにいましたが、僕はそんな感じでした。
だからと言って困ったことはないし・・・

練習するのに必要な道具はそろっていますから・・・十分です。

という感じです。
自分でお金を稼げるようになってからいいものを買って使えればいいと思います。
選手をしていれば強くなってメーカーさんから物品の提供をしていただける場合があります。
それは、もちろんその選手が強くなる際に道具に困らないようにテニスに専念してほしいということと、その選手が強くなって活躍し、色々な媒体を通して露出されることによって商品が売れるように、という最低でも2つの効果があります。
提供されるということはそれに伴なって責任も生まれるということを理解しなければいけません。
よほどの選手で無い限り使ってあげてるという感覚は持ちえません・・・

ここでもう一つ海外の話を・・・

日本に比べて後進国と言われる国々はもちろん生活水準が違いますから物価も違います。
それでも、テニスをしている選手が新しいモデルをそんなに簡単に手に入れられないのです。
一つ僕が泊まったことのあるホテルの話を・・・
場所はフィリピン、サテライトというカテゴリーの大会があった時なので10年くらい前だと思います。
最初はオフィシャルホテルに宿泊していました。一泊大体7000円くらいでした。
それでも僕にとっては値段が高く、安いホテルを同じ大会に出場していた初対面のオーストラリア人と一緒にものすごい安い宿に泊まることにしました。一泊1500円くらいです。

部屋の数は2つあったのでそれぞれ1部屋ずつで、各部屋にはベッド一つのみ。
テレビはリビングとは呼べないところに一台。まだ、英語が堪能ではなかったのですが、身振り手振りでなんとかコミュニケーションをとりながら・・・

汚い宿なので一緒に泊まっているのは僕らと大量のゴキブリ・・・
まず練習後部屋に帰るとドアを開けた瞬間に一気にゴキブリが動きます。電気をつけるとさらにヒートアップします(笑)
シャワーを浴びる時にはまず電気をつけて、第一陣をどかします。次に水を出して、第二陣をどかします。ちなみにお湯は出ません。そのあと排水口から第三陣が大量にきます。
それからやっとシャワータイムです。
洗面も同じかんじです。それでも見える範囲にいるゴキブリは大小合わせて100匹位です。

そして、寝る前にはまずシーツを開けます。そうすると下に隠れていた第一陣が・・・
それらをどかしてから寝ます。
寝ている間はねずみがえさを捜しに来るのでバッグはしっかり閉めて食べ物はしまいます。
そして、快眠のあと目が覚めると体に止まっていた数匹のゴキブリが逃げていきます。
この生活をを何週間か続けました。最初はびっくりしましたが、3日目くらいから慣れました(笑)

なかなかサバイバルな感じですが東南アジアでの男子の試合では珍しく無かったですし、今でもまだそういう環境の所はあります。

それに比べれば日本の快適なこと・・・天国です。

話は戻りますが、そういう経験をしていくと、やっぱり精神的にタフになっていきます。
道具に関してもあるものをちゃんと使わないといけないし、簡単にあれが欲しい、とか言えなくなるんです。

また、ストリングがジュニアはかなり切れます。僕は安いガットをまとめて購入。ガット張り機も購入して自分で張っていました。そうすることでお店に出すよりも全然安くなりました。
今は当時よりも切れにくいガットがたくさんあるのでもっと安くできるかと・・・

何が言いたいかというと、お金があるなら投資は道具ではなく、例えばガット張り機を購入するとか、栄養士の先生に食事のメニューを作ってもらうとか、プロテインを購入するとか、選手として強くなるために投資をしてほしいな、と。
道具は使えればいい、くらいで(笑)
いいものを使えればいいですが・・・
本当にお金がなくて、投資したくても投資できない場合だってあるはずです。
そういう環境の選手のほうが精神的に強くなれる場合が多いのも事実です。
恵まれた環境は望ましいですが、それが当たり前だと思ってはいけませんし、それを制御することも必要なサポートだと思います。

物を大事にするというのは当たり前のことです。
愛着も湧きますし。
僕も今回ラケットを変えたのですが前のラケットは7年くらい同じモデルを使っていたので少し寂しい気がしました。
廃盤になってしまったのでしょうがないのですが・・・
提供されている身分でなかったら使いつづけていると思いますよ。
今は今のラケットが好きだから結果オーライですが・・・

途中で書いたサバイバル生活も含めて・・・

気合い!!!!!!!!!

コメント

  1. 南国プレーヤー さん : 2007.12.17

    プロテニスプレーヤーになりたいという子供の夢を応援している父親です。いつも気合いの入った辛口のコメントを楽しみにしております。自分自身はテニスの経験がありませんので、よくわからない点があります。テニスはひじやひざ、肩や腰などを酷使するスポーツです。子供が長い間テニスをプレーできるようにラケットや靴などは早めの交換し、体への負担を少しでも軽くしてやりたいと考えています。一生の怪我をしてしまうことを考えれば金銭には変えられない問題だと思っています。ウェアはまったく別問題ですが(^^;)

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