一線を退くとき・・・

今日はエナンの引退のニュースが流れました。
まだ25歳なのに・・・

それでも本人が決断したのですからしょうがないですが、またいつの日かラケットを握ってくれるかもしれません。
寂しいですが。

テニスに携わるものなら誰もが驚いたであろうエナンの突然の引退表明。
フレンチオープンの本命として大会を迎えるものと思っていたのに・・・

彼女本人ではないので本当の理由はわかりませんが、ツアーで回り続ける生活というのはやはり想像以上に過酷なものです。
体力的には大丈夫でも気持ちが続かなければ無理だからです。
また、彼女の場合は報道などのよると様々な要因があってそれも関係しているのではないか、と。

どちらにしろ重大な決断をしたのですからそれは支持したいと思います。

選手をしていればどんな形であれ一線を退く日が誰にでもやってきます。
そのときに自分のテニス人生を振り返ってみるでしょう。

嬉しいことや楽しかったこと、それ以上に苦しかったこと辛かったこと・・・
色々な思いをするのだと思います。
後悔もするかもしれません。
満足するかもしれません。

ただ、自分で一線を退く、という決意ができたのならそれだけでもものすごく幸せなことだと思います。
自分で決断できる、ということが選手にとっては理想なのではないでしょうか・・・

実は僕の周りでも一線を退くことになった選手がいます。
その選手はどうだっただろうか・・・

自分が少しでも関わってきた選手なので思いいれもあります。

その選手はもちろん自分の決断もあるのでしょうが、一番大きな理由としてはスポンサーからの契約打ち切りです。
本人はもう少し頑張りたかったのではないかと思います。
こういうことを僕が思って良いのかわかりませんが、僕ももう少し何か力になれたのではないか、と思ってしまいました。
テニス選手を続けるにはお金がかかります。
自分で稼げるようになるためにはかなりの実力が必要です。
その実力がつくまでに投資をしてもらい、そのお金で実力をつける投資を自分にします。
晴れて自分で稼げるようになればその後も選手として活動を継続できます。

そのレベルに行くまでに選手達は本当に努力をしています。
必ずしも全員ではないのかもしれませんが・・・

少なくとも現在上位にいる選手達はものすごい努力をしてきているのです。

そうやって自分を鍛え続けるのです。選手を辞めるその時まで。

それを全うした選手が「引退」として扱われます。
そうでない選手は引退ではなくただテニスを辞める、ということになると思っています。

そういった意味で引退する選手達には賛辞が贈られるべきだと思います。

テニス選手としての一つの終わりですから。

僕が言いたいのは、自分でテニスを辞めることができるよう頑張ることと、テニスを辞める選手の中には必ずしも本望ではない選手もいるということ。

テニス選手として与えられた時間は限りがあるので少しの後悔もしないよう自分の全てをささげること。
それでも後悔はするものだと思います。

話は変わりますが・・・
先日女子の岐阜での試合で伊達さんに中村藍子選手が負けてしまいましたよね。
たまたま彼女のブログを拝見させてもらったらコメントが色々ありました。

テニスに関わっている者からみればなんて残酷なコメントを、と思いますがそれすらも自分の中で処理する必要があります。
テニスのプロというのは職業で、見ている人たちに感動を与えるのが仕事ですから、その時は仕事が上手くできていなかった。感動を与えることができなかったと・・・
今の彼女のランキングを見ればものすごく努力していなければそこには行けないランキングです。

誰よりも一番辛いのは本人ですがそれでも次の福岡で伊達さんに勝つのですからものすごく辛い経験をし、それを糧にできたのでしょう。
感動しました。

次の米村選手に敗退した際にも色々とコメントされてましたが、テニスはそんなに簡単ではない、勝つべくして勝つこともものすごいことだということです。
結局米村選手が優勝したのですから。

ランキングは一つの目安ですし、1位の選手がかならず勝つ、ということもありません。
優勝もすれば1回戦負けもするのです。
その中で負ける数が少ないものが上位にいる、ということです。

選手生活では苦しいことの方が多いかもしれません。
でもいつかは終わりがくるのです。
それまで全てのことを自分の財産にしていってほしいと思います。

気合い!!!!!!!!!!!!!!!!!

コメント

  1. ポーラママ さん : 2008.05.16

    ほんとにそうですねー。
    頷きながら読みました。

    エナンのニュースには驚きました。
    彼女がまだ25歳だというのにも、ちょっとびっくり。
    もっと上だと思ってました。
    あの年で、あんなに落ち着けるほどの人生があったのだなぁ、と感じました。大変な毎日だったのでしょうね。
    まだまだ若いのだからもったいない、という思いもありますが、これからの長い人生を、選手という呪縛?ストレス?から解放されて、思う存分、新しい世界で充実して過ごして欲しいと願わずにいられません。

    その先で、伊達さんのように、また戻ってきてくれたら、それはそれで嬉しいけどね。

    では~!

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