テニス選手のパフォーマンスを支える「TENTIAL(テンシャル)」のリカバリールーム【木下グループジャパンオープン2026】
9月30日から10月6日まで有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コートにて開催される「木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2026」において、「TENTIAL(テンシャル)」のリカバリールームが選手へ提供される。それに先立ち、9月25日、報道関係者向け内覧会が催された。
テニスは試合の開始時間や所要時間が不規則で、選手にとってコンディション調整の難しさが大きな課題とされてきた。この課題に対し、選手が怪我なく本来のポテンシャルを最大限に発揮できるよう開発されたのが「リカバリールーム」だ。
ルーム内は、リラックスを促す科学的エビデンスに基づいた空間設計が施されている。照明の照度は10ルクス程度以下に抑えることでスムーズに休憩モードへ切り替えられるようにし、色温度も2500〜3000ケルビンの温かみのある光を採用している。さらに、五感に訴えかける工夫として、視覚的には角を削ぎ落とした流線型の造作を配し、ブランドカラーである青色の沈静効果も活用している。また、アロマフレグランスの香りによって副交感神経を優位にし、緊張をほぐす工夫もなされている。


空間全体は、手前から奥に向かって調度品の高さや空間の遮蔽度が上がっていくグラデーション構造となっており、奥に行くほど深い睡眠や休息が得られる配置設計となっている。
試合前の選手にとって、メンタル面を含むコンディション作りは不可欠である。昨年の同大会で選手へアンケートを行ったところ、小上がりのオープンなスペースと、周囲を囲まれた個室風スペースの双方の評価を比較した際、選手からは圧倒的に「囲まれたスペース」が好まれるという結果が得られた。コーチ陣とは異なり、選手側は周囲の視線を完全に遮断して1人になれる集中・リラックス環境を強く求めていることが判明したという。
今回のリカバリールームでも、そうしたニーズを反映し、周囲の視線を遮って1人になれる個別のリカバリースペースを5つ用意している。体圧分散に優れたビーズクッションやベッドチェアの導入、温度・湿度の管理など、仮眠、瞑想、ストレッチといった多様なスタイルに対応できる環境が整えられている。

昨年の導入時には利用した選手の91.7%(※アンケートは24選手、5段階評価)から最高評価を獲得しており、その高い実効性と好評を受けて本年の継続提供が決定した。
スポーツ会場の多くは選手用のスペース確保に限界があるため、同社では部屋全体の構築にとどまらず、同様のリカバリー体験をコンパクトに提供できる製品や試作品の開発・検証も進めている。選手からのフィードバックを収集し、プロダクトの精度をさらに磨き上げていく方針だ。
取材:保坂明美

