車いすテニスプレーヤーT.Kがクアードクラスについて思うこと
クアードクラスの参加人数
◆予備知識
車いすテニスには「男子」「女子」「クアード」というクラスがあって、「クアード」クラスは手指にも障害を持つ選手のクラスであることを頭に入れてお読みください。
◆日本ではクアードクラスの参加選手がとても少ない
かつて日本はクアード選手が多くいたのですが、ここ数年参加人数は減少しています。クアード選手は障害がより重いため、移動やツアー中の日常生活も結構大変で、そんな大変な思いをして大会参加しても、いつも少ない同じ顔ぶれで対戦することに飽きてきた、というような話も聞きます。
参加数が少ないから同じ顔ぶれなのか、同じ顔ぶれだから少なくなるのかは、卵とにわとりですね。
◆ベルギーでは…
ヨーロッパ帰りの選手に話を聞くと、ベルギーではクアードクラスでも32ドローもあったとのことで、なかなかうらやましい話でした。
クアードクラスの人数が少ないと・・・
◆こんなことがあったりします
少ないドローだと当たる顔ぶれはいつも同じで、いつも同じような試合の展開・結果となって、果たして自分は上達しているのかどうなのか、さっぱり分からなくなってしまうことがあります
◆日本勢が不利!?
理由はともかくとして、ヨーロッパやアメリカのように、より高い世界ランキングポイント配付されるグレードの高い大会が開催されていると、欧米のクアード選手はどんどんランキングが高くなり、高いグレードの大会がほとんど開催されない日本だけをまわっている日本の選手にとってランキングを上げることは難しくなります。
◆様々なタイプの選手と対戦したい
欧米で様々なタイプの選手と対戦し成長する海外のクアード勢と、いつも同じ顔ぶれで決まった相手だけに勝つために進化しようとする日本のクアード勢の差異が先般スウェーデンで開催されたワールドチームカップで肌で感じた、「日本と海外のクアードのプレースタイルにおける違和感」に繋がっているのかなー、とそんなことを感じています。
「このままじゃ日本は勝てない」、そう感じた日本独自の進化の仕方をもう少し修正して、もっと海外のクアード選手に学ぶべきところは学んでいかないとワールドチームカップで上位を狙うのは難しいのかもしれません。