テニスショップで試し履き!

では、実際にテニスショップでシューズを選んでみましょう。
注意しなければならないポイントについて解説。
★店員さんに聞く前にぜひチェック!

テニスショップに行く前に

大きさの基準、足囲と足長の違いを理解

自分の足が、幅広い足か細い足なのかを知ることはとても大切。せっかく購入したシューズが、ゆるゆるだったり、キツキツで足が痛くて走れなかったりしたら、コート上で素早く動くためにシューズを選んでいるのに、元も子もない。
大きさの基準、足囲と足長」も参考にしてほしい。

購入する時間帯は午後・・・

人間の足はだいたい朝と夕方では、0.5~1.0cmくらい大きさに 差があると言われてる。これは体重がかかりアーチ部がたるんできて、広がってしまうことが1つの理由。もう1つは、血液が立っていることで足へと下りてきて、うっ血してしむくんでしまうためだ。
というわけで、(よく知られた話だが・・・)シューズを購入するのは、足が大きくなった午後がいい。

マナーも忘れずに

当たり前のことだが、くさい足、汚い足は嫌がられる。よりよいアドバイスをしてもらい、よりフィットしたシューズを手にするためにもお店側への気遣いを忘れない。靴下を変えたり、軽く拭いていくだけでも違うものだ。

テニスショップに行ったら

フィット感を綿密にチェック

シューズを購入する場合、実際に履いて感覚をつかむことが肝心。これから長く付き合っていくものなのだから、しっかりと細かくチェックしよう。合わないシューズを履いていると、血行障害による足の疲れや、運動機能の低下をまねく危険もある。(外反母趾など) 

ジュニアは関節や周辺組織が柔らかいから特に注意

特に成長期のジュニアは重大な故障を引き起こさないように大人以上にしっかりとしたシューズ選びをしてほしい。成長期の子は、間接やその周辺の組織が大人より柔らかい。だから合わないシューズは、特に膝や腰の障害に直結していく。

両足を試そう!

試し履きをする時に片足しか 履かない人もいると思う。だが、必ず両足とも試すことをお勧めする。なぜなら、人によって左右の足の形が違ったり、サイズに差があるからだ。顔だって、左右対称じゃないでしょう。工業製品のシューズは、左右対称に作られている。
シューズを履いてみて、(出来れば)10分くらいはショップの中を少し歩き回ることもポイント。実際に動くと足の形も静止している時と変化する。少し動いて当たるところが無いかチェックすることは大切だ。勿論、この時シューレース(靴紐)もしっかり結び、 甲に伝わる感触をつかむことも忘れずにチェック!

片足で立ってみる

ショップの中を歩き回ることがもし許されなくても、これは「必ず」試してほしい。
片足で立ち全体重をかけると、その足の底面への接地面積はかなり広がる。 立っているだけでも差があるのだから、走ったりジャンプしたりするともっと 大きく足に負担がかかるはず。だから少しくらい気が引けても、ちゃんと片足での チェックをしてほしい。 これもまたいいシューズを選ぶための大切なポイントだ。できれば、片足で立って片足で軽くジャンプ!

チェックポイント

甲とつま先
中足部(甲の周り)は、しっかり締める

中足部をしっかりと締めること。ゆるいと、怪我やマメの原因になる。 ただしきついと血行が悪くなって疲れやすくなる。 極端に合わないとき以外はシューレースで調節することになる。

前足部は多少ゆるくてもOK

前足部は多少ゆるくてもOK。親指や小指の付け根はきついと骨の異常を招いてしまうこともある。(外反母趾とか)足の指がシューズの中で、グーッ、パーッ(パーは勿論全開できない)出来るくらいの余裕があると、ストップ&ダッシュするときにバランスが取りやすく、身体が安定する。

足長は、指1本

サイズ(足長)を決める時に、軽く踵に指が1本くらい入る余裕のあるサイズだと、シューレースを締め上げた時につま先に1cm位余裕ができる。このくらいのサイズだと、グーパーも出来るし、何より、親指の爪が黒く痛んでしまうこともないはず。

アーチ部

アーチクッションが土踏まずとズレていると、アーチに摩擦が加わり、 疲労を招く原因になる。偏平足の人はアーチクッションを外した方が まれにいい場合もある。

かかと部

かかとを浮かしてシューズが逃げてしまうようでは、着地する時に 不安定になり危険。まずしっかりと、シューレースを締めてみてほしい。それでも浮いてしまうなら、ワンサイズ小さいものを選ぶとよいだろう。 かかとをくわえ込むようにフィットするのがベストだ!
踵の盛り上がりの少ない方は、ローカットに不向きな場合もある。そんな方には、ミッドカットモデルをお勧めしたい。踵の浮き上がりは防げるだろう。

安全のために靴を曲げる

ある程度激しく動く方は重要

ある程度激しく動く方は知っておいてほしい。怪我をしないため大きなチェックポイントの一つが靴の曲がりだ。

どこで曲がるか、どれだけ曲がるか
指先から3分の1が合格。真ん中で曲がるのは失格。

シューズのかかとの下とつま先を両手で持って、内側に軽く押してみると、 どの位置でかえっているかがわかる。それを「かえり」という。「かえり」の位置はシューズの指先から 3分の1、かかとから3分の2あたりがベスト。
真ん中あたりの位置で曲がったりして いるのは失格だ!
って言うか、絶対に怪我の元になる。

ねじれすぎは怪我に直結

次に、つま先と踵の部分を持って、雑巾を絞るように軽く捻ってみよう。
アーチ部分が柔らかすぎると、疲れたときにパワーが出ない。何より怪我に直結する。あまり硬すぎるのもNG。

軽いシューズに落とし穴

軽さで犠牲にしている要素がないかチェックしてから判断

自分はパワーがないから軽いシューズを、と言う方に忠告。ただ、軽いシューズを選んでいると思わぬ落とし穴が・・・軽くするために、足を守る機能やプレイを助ける機能が省かれているタイプも少なくない。
軽さのみに気をとられて健康を阻害するようなシューズ選びにならないようにするべき。足にフィットしたシューズは、思いのほか「軽く感じ」るものだ。

フィット感が軽さを演出するのではと思う

多分、完全に足にフィットすると素足感覚になるからじゃないかな?(推測)と考えている。「重さ」もシューズ選びの基準の一つになってよいと思うのだが、一番先の要因ではないと思う。
記事:村上功