プレッシャーボールとノンプレッシャーボール
★テニスボールには跳ねる仕組みが大きく2つある。
★その違いによりプレッシャーボールとノンプレッシャーボール呼び分けられる。
★では、我々はどちらのボールを選べばいいのだろうか?
プレッシャーボールとノンプレッシャーボール比較
プレッシャーボール | ノンプレッッシャーボール | |
弾ませ方 | 空気圧とゴムの力(ゴムの中の空気は1気圧以上になっている) | ゴムの力のみ |
耐久性 | 空気が抜けると弾みが悪くなる | ゴムが劣化するまではよく弾む。通常はそれよりも外のフェルトが磨り減ることで寿命を迎える場合が多い |
打球感 | 「よい」とされるが、試合でよく使われるため。こちらが標準と捉えられるから。 | プレッシャーボールに比べ打球音・打球感が少し高い。重く感じることが多い。プロの公式戦で使われた例もあり、プレッシャーボールとほぼ変わらないものもある |
販売時の包装 | 缶など、空気圧を高く維持できるものに入れられている | 袋入りであったり、ばら売りであったりする |
値段 | 一般的には、ノンプレッシャーボールよりこちらの方が高い。種類が豊富で値段は様々 | 一般的には、こちらの方が安い |
プレッシャーボール&ノンプレッシャーボールの疑問
打球感に関する疑問
なぜプレッシャーボールの方が打球感が良いとされるのか?
公認球と呼ばれるものは、ほとんどがプレッシャーボール。プロ選手をはじめ試合に多く出場するプレーヤーは、同じ感覚で練習したいので、このボールを使う場合が多い。そのためプレッシャーボールの打球感が「標準」と感じる人がほとんどなのだ。
プロの試合で使われるノンプレッシャーボールがある?
一般には、打球音・打球感が少し高い。また、少しではあるが重たいことが多い。
ただ、中にはプレッシャーボールとほとんど変わらない打球感のノンプレッシャーボールもある。このボールはATPやWTAのツアー(特にインドア)でも使用される大会があるほど良い打球感で、私の店舗で主催した草大会で使用したこともあるが、ほとんどの選手はノンプレッシャーボールという事に気付かなかった。
このボールは、内部にたくさんの小さなカプセルを封入し(スポンジみたいな物を想像してもらえればいい)ていて、打球音や打球感が他のノンプレッシャーボールとはまったく違うものとなっている。
耐久性に関する疑問
プレッシャーボールの寿命はどう判断する?
これは難しい判断。ボールをあけて1週間たてば別物になっている。だからといって使えないわけではない。試合前であれば、新しいボールでも練習しておきたいところだ。
尚、国によっては、ボールは使い捨て。日本で売られているような長持ちするボールは少ないが、そういう考え方もある。
ノンプレッシャーボールの寿命は?
ノンプレッシャーボールは、ゴムの弾性が劣化しない限り同じように弾む。しかし、弾みは落ちなくてもメルトンが磨り減ってカスカスになって、スピードが速くなってしまう。ノンプレッシャーボールの場合は、フェルトの劣化が判断の決め手。
記事:村上 功