ラコステのラケット『L.23』シリーズを試打。想像とは違い、意外にもしっかり系だった!
株式会社ラコステジャパンが、テクニファイバーと共同開発したテニスラケット「L.23シリーズ」を9月下旬に発売する。それに先駆けて、日本のプレーヤーにとって初の試打、お披露目となるイベント、「レセプションパーティー&テニス by LACOSTE×Tecnifibre」が8月29日にレテテニスクラブにて行われたので、その様子をお伝えしよう。
商品説明を聞いた後に、9名で2面を使用してじっくりとニューラケットを吟味。今回発売されるのは、300グラムの『L.23』と275グラムの『L.23 LIGHT』の2種類で、それぞれテクニファイバーのナイロンマルチXONE と TGVをテンション違いなど豊富なバリエーションで用意されており、各々が自分の好みに合ったラケットを手に取っていた。
グリーンのカラーリングに、ラコステのかわいいステンシルの印象から、楽チンラケットかと思いきや、『L.23』は黄金スペックだけあって、想像以上にしっかり系だった。
久松亮太プロは「振れば振るだけスピン回転が落ち着くし、スライスを受けた時も、奇麗な回転がかかって来ていたので回転をかけてコントロールしたい人に合うと思います。打球感はつかんだ後に、ちょうど良いタイミングでボールが離れてくれるのに驚きました」と、回転系のプレーヤーに適性があると感じた様子。
実際、スピン系の男性プレーヤーは「いつもよりも軌道が高くなって、回転もよくかかりました。振り抜きやすさも感じました」と満足そうで、ボールはバウンド後に高く跳ねていた。他の男性プレーヤーも「飛びもいいけど、抑えも効いていてコートに収まってくれる」と、使いやすさを感じていた。
前作よりも、スピンとパワーの向上に加え、打ち出し角度が上がりネットミスの減少につながることが、実感できたようだ。
「飛びすぎるかなと思っていたけど、食いつきも良く、試合でも使えると思った」と言うのは、女性の佐藤美沙乃プロ。「今はテクニファイバーの『TF-X1』を使用していますが、グリップエンドに同じ構造のダンパーが付いているためか、似た感覚で使いやすいです」。
本格派の女性なら『L.23』がマッチする。振り抜きも良いので、黄金スペックの印象よりはハードルは低いが、「300グラムは重い」と感じる人は多いだろう。そんな人には、275グラムの『L.23 LIGHT』だ。
『L.23』同様に振動減衰テクノロジーのお陰で、嫌な振動はなく腕に優しいし、ラケットにパワーがあるので簡単に飛んでくれる。当てるだけでの返球も可能だが、振っていくと安定するし良いボールになるので、自分のプレースタイルに合わせて使えそうだ。
フランス四銃士の1人、ルネ・ラコステの本物志向の精神を受け継ぎ、現代のテニスに対応して進化した「L.23シリーズ」は、あなたのテニスにエレガントさと革命をもたらしてくれるかもしれない。
L.23 | L.23 LIGHT | |
重量 | 300g | 275g |
フェースエリア | 100inch² | 100inch² |
バランスポイント | 320㎜ | 330㎜ |
ラケット長 | 27in | 27in |
ストリングパターン | 16×19 | 16×19 |
ラケット厚 | 23-25㎜ | 23-25㎜ |
グリップサイズ | 2、3 | 1、2 |
価格 | \44,000(税込) | \44,000(税込) |