日本復活でこれから目指すディアドラの価値とは?【diadora】モレッティ・ポレガート CEO&ボルディンMD インタビュー

2024年春夏シーズンより、株式会社nobitel(以下nobitel)によって、創業75周年を迎えたイタリアのプレミアムスポーツブランド 『diadora/ディアドラ』が復活することになった。それにあたりこれからのディアドラについて、CEOであるエンリコ・モレッティ・ポレガート氏と、マーケティングディレクターのジェリンド・ボルディン氏に話を聞いた。

エンリコ・モレッティ・ポレガート氏(CEO)

● ディアドラの持つ特徴や長所はどういった部分ですか?

ディアドラは伝統的なイタリアのスポーツブランドです。
イタリアンスタイルと、最新のテクノロジー、この2つを融合させた世界で唯一のブランドです。

● 今回リブランディングを行い、一番変わった部分はどこでしょうか?

プロダクトのスタイルとテクノロジー、この2つに最も力を入れました。
そして、感度の高いパートナーを選ばせていただき、日本では(テニスカテゴリーは)テニス365とパートナーを組むことで販売を促進していきたいと思います。

● 日本のテニス市場へ再度参入した狙いを教えてください。

日本で確固たる地位を確立することこそが、真の意味でグローバルなスポーツブランドだと思っています。日本は世界で最も重要なマーケットの一つです。
ブランド認知度が特に高い日本では、厳選したディストリビューションを行いながら日本のマーケットにアプローチしたいと考えています。

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◆ジェリンド・ボルディン氏(マーケティングディレクター)

● ボルディン氏はディアドラとどういう繋がりがあったのでしょうか?

私は1976年にマラソン選手としてディアドラと出会いました。競技を引退後、1993年からランニング部門の責任者として携わるようになり、その後スポーツ全般の責任者に就任しました。選手の頃からディアドラの歴史を知っています。

ディアドラのテニスシリーズの歴史について教えてください。

ディアドラテニスの歴史は長いです。1970年代のビヨン・ボルグ選手の着用から始まりました。彼はディアドラが初めてスポンサードした世界的に著名なアスリートで、彼がディアドラのブランドを世界に広めました。

テニスシリーズの特徴やこだわりはどういったところでしょう?

ディアドラの考え方は、スポーツ選手のパフォーマンス向上に応えることであり、選手の声に応えることから開発を進めていきます。我々の製品開発にはこだわりがあり、それらが競合他社との違いを生んでいると思います。

まずマーケット、そしてエンドユーザーのニーズを研究します。どういうニーズがあるかを理解することで、それに応えられる異なる特徴を持つ製品の開発に繋げられることができます。

●日本はどのようなテニスマーケットだと捉えていますか?

日本ではテニスが盛んで重要なマーケットだと捉えています。数年前(2021年に日本を撤退する)まではディアドラテニスにとって日本は最大のマーケットだったので、今回改めてそのポジションを目指したいと思います。

テニスカテゴリーでシーズン毎に大事にしていることは?

テニスコレクションで大事にしていることは、継続性です。シーズン毎に大きく変化させることは考えておらず、シーズンを跨いだ継続性を重要視しています。

プレーヤーのニーズに応えられる機能性の実現と、デザインとカラーリングでイタリアらしさを伝えようとしています。

ファッションブランドと同様にイタリアらしさを表現することがディアドラらしさ、他ブランドとの違いを生むと思っています。

テニスシューズのラインナップの特徴を教えてください。

パワフルなプレーヤーには「blushield torneo」シリーズ、フットワークがダイナミックなプレーヤーには軽量の「b.icon」シリーズ、安定性を重視するプレーヤーには「speed blushield fly」シリーズを用意しています。

アスリートはそれぞれに合ったモデルをセレクトしますし、もちろん一般プレーヤーも同じように自分に合ったモデルを選ぶことができます。

シューズに搭載されているテクノロジーとは?

「blushield」テクノロジーは、「blushield torneo」シリーズと「speed blushield fly」シリーズで採用し、前足部のクッション性とヒール部の安定性に優れています。

トルネオは耐久性に優れたモデルです。一方のフライはスピードと安定性を兼ね備えており、ソックス構造により足とシューズの一体感の高いシューズです。

「b.icon」シリーズは最軽量のシューズで、現代のスピードテニスに応えるシューズで、軽量でありながらスライド時の安定性にも優れたシューズです。

日本で主流の砂入り人工芝(オムニ)コートへの対応についてはどうお考えですか?

砂入り人工芝コートでは、オールコート用モデルが適しています。オールコート用は、まさに砂入り人工芝コートを想定して作られています。アメリカやオーストラリアにに砂入り人工芝コートが多く、オールコート用を着用しています。一方、クレーコート用は、クレーに特化したシューズです。

テニスウエアの特徴を教えてください。

シューズと同様にパフォーマンス面を特に重要視しており、アスリートのニーズに応えるようにしています。ウエアに関しては、テニスの特徴的なプレーの動きに対応した動きやすさが重要だと考えています。また体温調整ができること、そして環境を守ることを重視しています。

環境面に関しては、最近はアメリカの「COOLCORE」とコラボレーションしており、素材に化学製品を使用せずに吸水速乾機能を実現しています。

イタリアのブランドとしてイタリアらしさを出すことを大事にしており、特にディテールにこだわって競合ブランドとの違いを生み出そうとしています。

2024SSのウエアのテーマは?

1つのテーマはクリーンなデザイン、そして綺麗なシンプルデザイン。そして動きやすさ、暑いシーズンに向けて体温調整ができるように熱を素早く外に出す速乾性に優れた生地を使用する、そしてイタリアらしさを大事にして、ロゴの大きさや位置にもこだわっています。

またデザイン面では、ランニングウエアからインスピレーションを受けたカット、シルエットを取り入れています。例えばシャツ背面の裾部分をラウンドカットにしているのもランニングウエアから取り入れています。

カラーリングのテーマはどのようなものでしょう?

イタリアは海に囲まれており、海をイメージしたブルーを基調としています。この海のブルーと、土地の色(レッド)を組み合わせたコレクションとなっています。

海の中でもアドリア海をイメージした少し濃いブルーを採用し、環境を守る、サスティナビリティというメッセージも、環境に優しい素材を採用することと合わせて伝えたいと考えています。

■『diadora/ディアドラ』とは


イタリアで1948年に創業したプレミアムスポーツブランド。1988年に日本初上陸して以降、テニスをはじめ各スポーツに特化した商品を展開し世界中の幅広いユーザーに⻑年愛用されてきましたが、2021年5月のライセンス終了に伴い日本市場から一時撤退していた。 しかし変化と成⻑を続けるグローバルマーケットにて更なる飛躍をすべく、『diadora/ディアドラ』は ブランド創業75周年を経て、この度リブランディング戦略を実施。モノづくりの歴史と職人たちのこだわりに向き合い、現代社会の中でも本当に良いもの、納得できるものを選びたい、本物志向の人々に向けた「プレミアムスポーツブランド」となって、2024年1月に日本再上陸。

nobitel公式サイト: https://corporate.nobitel.jp/

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