初心者のラケット選び Vol..2:価格から考える

★初心者がラケットを選ぶとき、一番ピンとこないのは、価格と機能の関係だ。
★価格から初心者のためのラケット選びを考えてみる。

価格とラケット、始めに見てみよう

ストリング張上げ状態で¥10,000以下の格安ラケットは、初心者用というより・・・

ストリング張上げ状態で¥10,000以下のモデルはあまりお勧めできない!
まず、素材がかなり前に流行ったアルミである事がほとんど。アルミ自体が悪いと言う事ではなく、重たすぎる・飛ばないのだ。また、張ってあるストリングが既に本来の反発力を失っている。せっかくテニスを始めるというのにテニスが嫌いになる要素が多い。しかも、ラケットの耐久性もなくすぐに破損したり、変形したりするのがこのタイプ。

まず、見いきたいのは¥20,000(小売希望価格)前後くらいのラケット

せめて¥20,000(小売希望価格)前後くらいのラケットにしたいところ。このクラスのラケットは意外と使いやすいラケット。
癖も少なく、私自身も楽にプレイできる良いラケットが各メーカーより発売されている。このクラスのラケットは、「先進のテクノロジーが満載!」というわけには行きませんが、テニスを楽しくプレイする機能性は少し搭載されているのでお勧めしたい。

軽すぎるものには要注意

¥20,000前後の価格帯のラケットは総じて軽い(250g前後)のものが多い

ただ、この¥20,000前後の価格帯のラケットは総じて軽い(250g前後)のものが多く、男性プレイヤーには重量が足りない場合もあるので注意が必要。

軽過ぎるものをあまりお勧めしない理由

どうしても初心者の場合、軽いラケットのほうが「取り回し」(操作性)が良いと感じるのでちょっとでも軽いラケットを求めがちになる。しかし、この操作性が一つの落とし穴なのだ。
「軽くて操作性が良い=小手先でも操作できてしまう。」これが、上達を妨げる一つの大きな理由。
手先で操作してしまうと、将来的に強いボールを打つことを覚えにくいのだ。しっかりとした体の使い方を覚えにくいのが主な理由かもしれない。
少し「重たいなぁ」と感じるくらいのラケットは、身体全体を(大きな筋肉)を使い打球することになるので、勢いも出る。そして何より一度上手く打てたら、(大きな筋肉は小さな調整が難しいので)次も上手く打てることが多いものだ。あまり重すぎて「こんなの振れません!」と言わない程度の少し重たいラケットを使うのが上達する近道ってことだと考える。

お勧めの価格帯

(予算が許せば)¥30,000(上代)前後の物の方をお勧め

できれば(予算が許せば)¥30,000(上代)前後の物の方をお勧めしたい。より快適にプレイできるからだ。何故なら、20,000位のラケットに搭載されていない、快適(より楽しくプレイできる)装備が盛り込まれているからだ。
しかも、この価格帯になると、ラケット重量も250g~310g位まで幅が出てくるので自分にあった重さのラケットを探すことが出来る。
実際プロ並に上手な人ならば、何を使用しても上手にこなせるとは思うが、初級者(中級者も)、技術はお金(道具でと言う意味)で買える部分があるということだ。

店員さんには予算、運動レベル等をはっきり伝えよう

尚、「自分にあったラケット」といわれても難しい方は、やはりテニスショップの店員さんに選んでもらうのがベストな方法。その際には、自分の予算、運動レベル、自分の性格(思いっきりラケットをふりたくなる)等をしっかり伝えましょう。

初心者のラケット選びVol.1:運動経験やパワーで選ぶ!

価格を考える以前の問題としてラケット選びにおける「初心者」の意味を丁寧に説明する。
こちらからどうぞ!
記事:村上 功