ソールを選ぶ

テニスシューズテニスシューズのソール選び。
サーフェスの考え方や、ソールの硬い柔らかいについて説明。

コートサーフェスとソールの種類

サーフェスにあったシューズの方が当然機能的

コンクリートの上に塗装をしたハードコート、土をローラーで転圧して固めたクレイコート、人工芝に砂をまいたサンドフィルコート、インドアコートに多いじゅうたんを敷き詰めたカーペットコート。その素材や滑り方などそれぞれに特徴がある。
そして、テニスシューズは、それぞれのコートサーフェイス(コートの表面)によって、専用ソール(シューズの裏)のシューズがある。
ハードコート用・クレイコート用・カーペットコート用・サンドフィル(砂入り人工芝)コート用そして、オールコート用。
目的に合わせて作られたシューズは、各コートの素材や特性に合わせたソールを持っている。

ハードコート用

クッション性は重要。でも、激しく動く人の場合止まるときの負荷が大きいので横ブレやねじれが大きいものは不可。ソールの機能は、衝撃を和らげること、耐摩耗性、適度なスライド性(足を守るために力を逃がす)である。
よくグリップ(コートを掴むという意味)するコートのなので、ソールパターンとしてはフラットなデザインになっている。

サンドフィル(オムニ)コート用

良く止まるように、サッカーのスパイクのようなイボイボ(スタッド)がついている。ストップ&スライドを両立するために各メーカー、ソールパターンに工夫がなされている。ソールは柔らかいことが多い。
ハードコートで使うとすぐ磨り減るので注意。そして止まり過ぎるので怪我に注意。

クレーコート用

波型模様(ヘリンボーン)の意匠。ストップ&スライドのコントロールがしやすい。
最近サンドフィルコートのパターンの方が良く止まると一部で言われているが、スタッドタイプのソールパターンでは、クレーコートでスライドしにくい。コートを「耕して」しまう恐れもあり、しっかりしたコートキーパーさんのいるクラブでは、退場を宣告される恐れもあるので要注意。
オムニ・クレーコート兼用ソールと言うのもある。ヘリンボーンとスタッドを部分的に組み合わせた意匠。最近のシューズカテゴリーの主流の一つ。

カーペットコート用

摩擦係数が一番大きく、足がピタっと止まる。これは体に負荷が大きすぎる。だから引っかかりの原因となる溝をなくしたフラットソール(裏がつるつる)になっていてる。

オールコート用

sole_oc_ac.jpgその全てで使えるのがオールコート用と解釈されているが、全ての種類のコートで最高のパフォーマンスを発揮するわけでなく、どの種類のコートサーフェースでも「そこそこ使えます」の意味と考えた方がよい。
裏返すと、どの種類のコートサーフェースでも専用シューズにはかないません、という事だ。
画像は、上が砂入り人工芝用ソール、下がオールコート用ソールのパターン。

ソールの硬い、柔らかい

恐怖の「やわらかさ」

脚力の弱い人が快適に感じる「やわらかさ」が、トッププレイヤーや、それに準じるような激しくプレーする人には、激しく嫌われる傾向がある。
1つの理由は、故障の原因になること。脚力の強い人が踏ん張った時に、インソール部分のやわらかいクッション層は、横に流れ反応が遅れたり、ねじれて膝や腰を痛める原因となったりする。
もう1つの理由は、反応を遅らせるから。早くボールのところに近づくためには、フワフワしたクッション性の高いものの方が、カチっとした物よりも、地面からの力の反発が遅いから。

薄くて、硬い

ほとんどのトッププレイヤーが好んで履くシューズとは前足部(拇指球あたりからつま先)がコートに近い(ソールが薄い)タイプ。そして、硬いソール。
また、拇指球に体重をかけると自然と踵がコートから浮く、つま先が少し跳ね上がったものを好む傾向がある。
現在のトッププレイヤーのフットワークは、あまり踵部分の使用頻度は高くない。また自然な体重移動が踵からつま先まで出来るように設計されていることにも関係する。

ただしクッション性は重要

とはいえ、長時間の運動の負荷を軽減させてくれるクッション機能は重要である。だからそのバランスを取るべく各社様々な工夫をしているものだ。
詳しくは「試し履きの注意点」をよく読んでほしい。
記事:村上功