ラケット各部の名称
★ラケット各部の名称と機能説明
★ラケット選びをする前の基本知識としてぜひチェック!
フレーム
*ラケット全体をフレームと言う。
■フェイス、スロート(シャフト)、グリップ(ハンドル)の3つに分けられる
・ラケットを顔に見立て、先端部をラケットヘッドと言ったり、トップと呼ぶ場合もある。
・反対にグリップ側の先端は、グリップエンドと呼び、グリップエンドにはめられている通常メーカーのマークの入った樹脂製のキャップを「バットキャップ」と呼ぶ。
■よくある言葉の使用法
「スウィングすると、ヘッドの返りが良い」とか「このラケットはトップヘビーなバランス」などと表現。
フレームメーカー各社がいろんな表現をとる場合があるラケット各部の名称であるが、どのメーカーも一緒なのは「グリップ」。ここは、プレイヤーがラケットを握る部分と言うことで各社一致した見解(?)のようだ。
細部の名称
グロメット
<フレームのストリングを通す穴に入っている樹脂製チューブ状のこと。>
存在理由は、フレームとストリングの緩衝を和らげ、お互いを保護すること。また、打球感を柔らかくしたり、ストリングの動きを大きくする目的で大きなグロメットを部分的に使用することも。
最近のラケットでは、フレームの成型技術の向上もあり、このグロメットの無いフレームもある。
(プリンスのオースリー等)
マメ知識:フォルクル社のグロメットの工夫
⇒オレンジ色のグロメットは大きな穴でストリングの動きも大きく、打球時のショックも軽減させる素材を使用。(フォルクルは初めてビッググロメットを発売したメーカーです。)
⇒黒いグロメットは、通常の大きさ。
ヘッドバンパー
読んだとおりヘッド部分を保護する為のもの。グロメット同様に、交換が可能。ヘッドバンパーの与えるイメージは大きく、交換するとかなり新しく見えるようになる。
販売は、グロメット・バンパーがセットになっていることが多く、価格は、(メーカーや機種によりますが)1500円~2000円くらい。取替える為の工賃が別途かかることも。
ストリングの張ってあると交換できないので、替えの時にショップの方に相談しよう。
バンパーを外すとスウィングの感覚がまったく変わる!
余談だが、バンパーを外せば(切り取らなくちゃいけないモデル多し)ヘッド部の重量が5~8g軽くなる。
これは、もの凄く軽く感じる。なんといってもラケットの先端部。スウィングウエイトに大きな変化がおきる。尚、外すと操作性がとても上がるが、かなりバランスが変わるので勇気がいる。
ヨーク
スロートと呼ぶ場合もあり。フェイス下部の2本のシャフトの間を言う。スロートとは
直訳で「喉」。この表現は正にラケットを顔に擬えているのが良く解る。
縦ストリングが6本~8本ここを通る。打球感・ボールのホールド感を左右する部分で大切。ここに異素材(特に柔らかいもの)を使用しているモデルもある。ここだけ、独立した動きにして、ボールの「飛び」を調整しているようだ。
バットキャップ
エンドキャップとも呼ぶ。ラケットの先端処理を隠しているカバーと考えてもいい。最近は、この中に衝撃吸収材を仕込んだシステムのものも多い。
グリップ
ハンドル部ともいう。ラケットとプレイヤーの唯一の接点。とても神経質になるところ、と思いたいのだが・・・。
割と一般プレイヤーの方は気にしない人が多く、フレームを違う機種に買い換えても(新しい機種の場合、そのメーカーの新しいタイプのシンセテック・グリップ(レザー)が巻かれている場合が多いのだが)そのまま使ったり、グリップの硬度が違うけど以前と同じオーバーグリップを巻くからOK!みたいに大雑把に扱われる場合が多いのも事実。
私自身は、フレームを違うモデルに乗り換えても、必ずお気に入りの「リプレースグリップ」に巻き変えている!
プロに多いグリップテープは?
レザーグリップ(特にフェアウェイ=Fairway)に巻き換えているプロ選手が、多い。これは、感覚の問題なので、他人からどうこう言われる筋合いのないものであるのは確かなのだが、一つの情報として。
グリップはご自身で簡単に「グリップテープを巻く」というチューンナップが出来る箇所。いろいろ試されて楽しんでほしい。
記事:村上 功