テニスシューズ部分名称と機能
★テニスシューズの大切なパーツ名とその機能紹介。
ざっと目を通しておくだけでも、お店にいってテニスシューズを見る目が変わりますよ!
アッパー
アッパー=シューズの足の甲を包む部分
布・皮製のものもあるが、人工皮革、合成素材のものが現在主流。
その理由は、軽さ・強度・通気性などに優れることが上げられる。また、何よりカンガルー皮など優れた天然素材と比べ、素材の品質・供給量とコスト面で安定しているからよく使われていると推測。
シューレース
シューレース=靴紐のこと
色つきの物や、柄つきの物もあったり目に見える「自己主張」が出来るパーツだ。機能は既にお分かりとは思うが、「シューズを足にフィットさせる」こと。
シューレースの型には平紐・丸紐・平丸紐(?すみません正式名称知りません?)がある。丸紐はビジネスシューズなどに使われている断面が○型をしているものですが、テニスシューズでは現行モデルでは滅んでしまったのか?最近は見かけない。締めやすいけど、動きの中で緩みやすいからであろうか?
平紐は平織りされた、字のごとく平たい紐。緩みにくく結び目もしっかりする。シューズを脱ぐ時にも緩めにくい。平丸紐は断面が丸く膨らんでいる両端をつまんだような断面(唇のような形と言えば解りやすいでしょうか?)をしている。現在市販のほとんどのシューズに搭載されている。程よく締めやすく、結びやすいのが特徴。
シュータン(単に「タン」とも呼ぶ)
シュータン=タン=シューズの足入れ部分から、シューレースを編んである部分の甲あて
シューズを足にフィットさせるのに重要な役割をになっている。これが無いテニスシューズもある。
「タン」
通常、よく見られるもの
シューズを履くときにタンが奥に引き込まれないように、シューレースを通すループ(紐を通す筒)が中央やや上部に着いている場合が多い。
「ユニタン」
呼ばれる足入れ口の部分が一体成型のもの。
足を入れたときのゴロつき感はないが、シューレースを緩めた時の「開放感」に欠ける。
「ソックス型」
最近、出てきた「ソックス型」?タンがない!
フィット感は抜群にいい。ただし、足型が合わないときの調整力には不安が残る。
アウトソール
アウトソール=靴底のこと
テニスシューズの基本的機能の「ストップ&ダッシュ」に大きくかかわる部分。
コートサーフェースの種類により、それぞれに合ったソールパターン(意匠)を各メーカー知恵を絞っている。
我々ユーザーの立場では、○○コート用とメーカーがカテゴリー分けしているのを見て単純にそのコートに合っているだろうと、そのシューズを選んでいることが多いはず。だが、ソールパターンでかなり地面のグリップは変わってくる。同じオムニ・クレー用でも、その意匠によってクレーコート寄りの作りだったり、その逆もある。ご自分のテニスライフによって選ばう。
インソール(またはミッドソール)
インソール、ミッドソール
よくインナーソールと間違われますので注意。自分でインソールと書いて言うのも変でだが、真ん中にあるソールだから「ミッドソール」の方が解り易いかも。
色のついた部分がインソール(またはミッドソール)
アウトソールの上に敷かれている主にクッション性・安定性をつかさどるパーツとなり、E.V.A.と言う素材を使用しているモデルが多い。
E.V.A.とは
「エチレン・酢酸ビニル共重合体」、柔軟性と弾力性に富んだ強い合成樹脂。耐衝撃性に優れた性能を発揮するし、形成や弾力性の調整などの自由度が高い。
インナーソール
インナーソール=中敷のこと
現在市販のシューズに添付されているインナーソールは、最大公約数的な「縦アーチ」「横アーチ」が盛り上がっているものも多くなってきた。
プレイヤーは疲れたときに段々とアーチが落ちてくるものだが、このアーチがついている物だと、それを(少し)食い止めてくれ怪我しにくくしてくれる。また、横アーチがあると、シューズの中で足が安定する。
また、基本的には足入れした時に足に一番近いパーツですから、クッション性や衝撃吸収性を付加させたものもある。
このインナーソールは、シューズの中で唯一チューンナップ出来るパーツ。ほとんどのプロの選手は自分の足型に合わせた特注インナーソールを既成のものと取り替えて使用している。なぜなら、このインナーソールがフィットしていると、ダッシュするときの足の力が効率よくコートに伝わり、結果コートカバーの範囲がびっくりするほど広がるからだ。
ヒールカウンター
ヒールカウンター=踵の部分に内蔵または外に露出して搭載されているスポーツシューズの心臓部
なぜ「心臓部」かと言うと、足からシューズが脱落し難くする機能と、シューズの中で足の踵を安定させる(踵がぐらつくと全身が安定しない!)機能を担っているからだ。多少コート上でシューズがスリップしたり逆を衝かれたりした時でも、安定した踵なら問題なく切り返すことが出来るもの。
記事:村上功