ストリンガーの見分け方2(注文の際の注意点)
<img alt="ストリングガットの張り方、注文の際の注意点 |
注文の際には、そのストリンガーにプロ意識があるかまでチェック |
よいストリンガーを見分ける方法が本当にあるのだろうか…。
注文する際に、ストリンガーに質問して、ガット張りの技術やストリングへの知識や意識を何気なくチェックしてみましょう。
#ラケットにストリングを張ることをストリンギング、張り替えることをリ・ストリングといいますが、ここでは一般に分かりやすくガット張りと記述されています。
#本来は「ガット」とは、牛の腸などをつかったナチュラルガットを指し、シンセティックとナチュラルを含めた「糸」全てを総称してストリングと呼んでいます。
注文の際の注意点
ガット張りの技術をチェック
Q1:同じテンションでストリングを張れるか?
同じラケットを複数本出すときに、同じストリング・テンションで仕上げることを快く引き受けられるかどうかはチェックポイントです。
JRSA(日本ラケットストリンガーズ協会)の【良い張りあがり】のポイントの一つに「同一条件で同一の張り上がりが出来る」 というのがあります。大会会場では当然のことですから。
Q2:ナチュラルストリング(ガット)の張りは?
ナチュラル・ガットの張り方というのは、いくつか抑えるべき技術と知識が変わります。満足のいく張りを出すには、ナチュラル・ガットの性質・特製を知る必要があります。
もし、張替え技術料がシンセティックよりナチュラルが非常に高価な場合は注意です。何度も失敗している場合は、ナチュラルの張替え技術料を高く設定することがあります。
Q3:張り上げ期間が1週間程かかる
スタンスの問題もありますが、張りの専門の人間がいないかもれません。今から試合ですと言う選手に、「仕上がりは一週間後です」なんて言えるわけがないですよね。
ガット張りの意識をチェック
Q4:ガット張りを何と呼ぶ?
「張替え技術料金」です。通例は「張り代」です。ですが、「手間代」と呼ぶようではいけません。片手間で張っているような感覚をもつプロはいません、特殊技能・技術なのです。
ガット張りの知識をチェック
Q5:ストリングへの知識と意識は?
ストリングの薦め方が、プレーヤー、ラケット、ストリングそれぞれの特性を考慮に入れているかどうかは、大切です。
ストリンガーには、売上げではなく、お客様(プレーヤー)を想う心が大切。お客様にいいストリングをお薦めするには、知識が必要。もし、お客様に1種類のストリングしか薦めない場合は要注意。自分が売りたいストリングではなく、プレーヤーにあったストリングをお薦めする意識と知識が大切ですね。
Q6:素材が一つ?
ポリエステル・ストリングをしきりにお薦めするってどういうことでしょう?確かに、流行りではあるのです。だからお薦めし易い。でも、理由によく耳を傾けてくださいね。「○○選手が使ってる」というのは、理由になりません。
もともと、ポリエステル・ストリングは煉瓦を砕いたレッドクレーでプレーして、30分や1時間で切れてしまうプレイヤー用に開発されたストリングです。もちろん、ポリエステル・ストリング自体も、改良が重ねられ、種類がでてきました。
ですので、ハードコートや日本特有の砂入り人工芝、そしてプレーヤー自身の特性をよく考えたストリング選びをしたいものですね。
ストリンガーの見分け方1(テニスショップに入ったときの注意点)
ストリンガーの見分け方3(ガット張り中の注意点)
ストリンガーの見分け方4(張り上がりでの注意点)
記事:鈴木敏朗