ウィンブルドンDAY3
開幕からここまで晴れ続きの好天で、順調に日程を消化することが出来ています。今日からはシングルスの2回戦、日本勢は奈良・土居の2人がプレーしました。
第一試合の放送は奈良選手。序盤リズムに乗り切れないビーナス相手に素晴らしいスタートをきりますが、徐々にギアを上げてきた相手に最後は突き放されてしまう展開ではありましたが、確率の高いファーストサービス、フットワークを活かしたコートカバーリングからのカウンターなど日本選手が見習うべき内容の試合でした。このプレーをしていればクレーでも勝てるのが頷けます。
第二試合は土居選手。これは私が解説を担当しました。格上のマカロワ相手に土居選手のアグレッシブなプレーが冴え、互角以上の内容でした。小細工をせず自分の良いところを出そうと正面からぶつかっていった土居選手のプレーは堂々としたものを感じました。チャンスの多さでは相手を上回ったように思います。しかし、奈良選手同様に後1本が遠かった。伊達選手の時と同様にマカロワの追い込まれてからのしぶとさ、丁寧さはコンスタントにランキングをキープしているだけはあります。
今日は2人とも非常に惜しい試合でした。相手は非常に経験豊かな選手で、悪い流れを試合の中で修正する力がある上に、格下だからと油断せず奈良選手・土居選手それぞれのリサーチをしてゲームに入ってきていたようで、しっかりと準備が出来ていました。それを考えると勝ち切るには更にもう一歩カード(切り札)が必要だったかなと思います。しかし、その分、何が通用してどこが課題かがはっきりとわかる試合となり収穫も多かったことでしょう。ここから上に上がることは更に厳しい道ではありますが、これからも奈良・土居のライバル関係がより高いレベルで争えるよう、2人で刺激し合いながら頑張って欲しいと思います。
明日は錦織選手の2回戦が予定されています。