2014ウィンブルドンDAY4

ウィンブルドンDAY4
今日は日本勢シングルスの最後の砦、錦織選手の試合を第一試合に放送しました。
結果はシード選手の貫禄を見せつけての圧勝でした。プレーが進めば進むほど相手のクドラがやれることがなくなってしまうくらいの完璧さで、クドラに同情してしまうくらいでした。今年のウィンブルドンではジョコビッチ、マレー、フェデラーに同じように相手に数ゲームしか与えない圧勝の試合があり、1ゲーム取るだけで異常に盛り上がる場面がありましたが、最後はそんな雰囲気に似ていたと思います。内容はもちろんですが、ファーストウィークにこういった省エネ出来る試合があると今後の展開が非常に楽になるので、次からの戦いも良いコンディションで臨めると思います。

そして今日も第二試合を私が担当させてもらいました。ナダル対ロソルの再戦です。2年前は最後ナダルがロソルの勢いを止めることが出来ず、まさかの敗戦をしたのはまだ記憶に新しいところです。今回の対戦もロソルはその時のプレーそのままに思い切りの良いプレーを見せてナダルのプレーを上回り2年前の再現を予感させましたが、ロソルの勢い、集中力は最後までもつことが出来ませんでしたし、ナダルがしぶとくタフに戦って最後は自分のペースに持ち込みました。あの流れになれば先を考えて弱気になったり、プレーがぶれたりしますが、どんな状況でも「この一本」に集中し、自分のプレーをやり切るナダルの精神力が最後は勝負をものにしました。

天気も良くここまで順調に日程を消化してきましたが、夕方から初めて雨が降り、フェデラーの試合は途中から屋根を締めてのプレーとなりました。順延になった試合も出てきました。明日の3回戦も雨の可能性も出てきましたのでセンターコートのみの進行になるかもしれません。

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