スーパージュニアキャンプ

今日から2泊3日の石井TAスーパージュニアキャンプが始まりました。今回は北海道や山形といった県外からの選手も参加してくれました。それほど立地が良くない山梨にわざわざ来てもらえるのは本当に嬉しいことです。レベルは全日本ジュニアに出場するくらいのレベルから小学校2年生の子や、テニスを始めて半年という子まで幅広いレベルのジュニアが参加しています。それぞれのレベルは違っても上手くなりたい、強くなりたいという気持ちはみんな一緒。今日から3日間、同じチームでキャンプに臨みます。

上のレベルの選手たちはストロークに始まりネットプレーまで一通り基本的な練習。途中でボレーのデモンストレーションを入れながらとにかく足でリズムを取ってボレーすることを注意しました。

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低年齢の子に対しては少しペースを落として基本的なストロークを指導。全体的にテークバックからインパクトまでは良いのですが、ラケットが軽くなり振り回すことが可能になった影響でしょうか、フォロースルーが雑になっている子が多かったのでフォロースルーを意識した練習を時間をかけて行いました。

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夜には宿舎に戻ってミーティング。今回も自己表現するというテーマの一環として自己紹介する人と自己紹介する人の紹介をする人に分かれて(ちょっとややこしいですが…)スピーチをしてもらいました。まず、他人をみんなの前で紹介するにはその人のことを知らなければ語ることは出来ませんので、自分のことを語る以上に難しい課題だったと思います。自己紹介はスラスラと言える子も、他人の紹介となると上手く説明が出来ず、言葉に詰まってしまう場面が多かったです。そして自分のことを話す場面でも、中々はっきりと自分の考えや意見、夢や目標などを語れる子が少なかったと思います。何度も書いてきていますが、これはテニスと無関係ではなく、強くなればなるほど人前で話す機会も多いですし、テニスの場合は毎週のトーナメントで知らない土地へ行き、初対面の人と接する機会が非常に多いスポーツです。そこで自分のことを話したり、意見や主張をしなければ何も手に入れることが出来ないのが現実です。だからこそ、こういったトレーニングと通して少しでも自信を付けて欲しいと思います。

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最後は今日のミーティングに関連するエピソードとして、何年か前にウィンブルドンジュニアに行った時のことを話しました。シングルスの予選で負けてしまったA選手はダブルスで何とか本戦の会場でプレーするためにパートナーを見つけたのですが、締め切りの前日になって突然ドタキャンを喰らってパートナーがいなくなってしまいます。(割と良くある話です)そこで困ったA選手はその辺にいる選手全てに声をかけたのです。もちろん締め切り前日とあってほとんどの選手はパートナーが決まっています。空いている選手を探すほうが難しい状況の中、知らない外人に声をかけまくって、断られても断られても違う選手を捕まえるために会場中を動き回り、最後の最後にやっとパートナーを見つけました。そこには恥ずかしいという気持ちよりも本戦のコートでプレーしたいという気持ちが彼をそうさせたのでしょう。そういった行動力も選手としてやっていくためには必要ですし、こういった壁も乗り越えていかなければならないのが選手なのです。

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完全に理解してもらえたかはわかりませんが、今日みんなが感じたドキドキやどんなことを言おうか頭をフル回転させたことを是非コートの中でも活かしていって欲しいです。
明日はキャンプ2日目。朝からテニス漬けの一日ですが、少しでも多くのことを吸収してもらえればと思います。


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