全日本ジュニア16歳以下決勝

全日本ジュニア視察8日目。今日も重要な試合ばかりなので、どれを見るかに迷います。しかし、今日は16歳以下男女の決勝戦があるので、やはりそれがメインになります。

16歳以下決勝
男子 今井 64、61 内田
女子 大前 36、61、63 尾崎

男子は今井が全国大会初優勝。慎太郎(今井)はSSCのアカデミー生。彼がアカデミーに入ったのは小学6年ですが、5年生の時にアカデミーの入会テストを受けに来た時にはレベルが足りず不合格となり、アカデミーに入ることすら出来ませんでした。しかし、彼はアカデミーに入るためにスクールに通い、練習を重ねて6年生の時にようやくアカデミーに入ることが出来たのです。ですから、彼には12歳以下の時の戦績はほとんどありません。そして、その4年後には全国大会で優勝してしまうのですから、驚くほどの成長振りです。そんな昔の話をすると慎太郎は嫌がりますが、そういった選手でも頑張り次第では全国のトップになれるということを証明してくれたことはこれからテニスを始める子たちに希望を与えるでしょう。対する海智(内田)はいつもの攻めが出来ず、守る時間が多すぎました。しかし、今日は負けてしまいましたが、春先よりは確実にレベルアップしています。上のクラスの選手にも勝てるスケールの大きなテニスをしていますので、更に鍛えてこの年代を引っ張る選手としてもっともっと伸びて欲しいと思います。

女子は亜希子(大前)が単複2冠。今日はファーストをダウンしてからの逆転勝ち。ファーストセットをどうやって落としたかを自分なりに分析し、セカンドセット以降のプレーに変化をつけたことが今日の勝因だったように思いますが、「去年、決勝で負け準優勝だった悔しさを持って一年間頑張った」というチャンピオンスピーチを聞いて亜希子の凄さを改めて感じました。悔しい気持ちを持続することは簡単ではないはずです。その悔しさを持ち続けたことが一番の勝因かもしれません。一方敗れた理沙(尾崎)は決勝戦ということもあり、少し固かったと思います。しかし、決勝までの戦いは堂々としたものでしたし、海外でのITFでも優勝するなど才能に実力が追い付いてきました。去年の亜希子と同様に今日負けた悔しさを胸に秘め、ここからの一年を頑張って欲しいと思います。

そして18歳以下SFは
男子 江原 76、60 鈴木
    関口 63、26、61 内山

女子 伊藤 62、62 伊波
    布目 75、26、75 小和瀬

18歳以下も面白い試合でした。男子は世界の舞台を主戦場としている2人が決勝を戦います。お互いに取りたいタイトルであることは間違いありません。どちらが上か決着をつける時です。女子は昨日ウィンブルドンジュニアベスト4の井上雅に勝利した16歳伊藤選手と、今日インターハイチャンピオンの小和瀬選手に逆転勝ちした布目選手の戦いです。

いよいよ明日は最終日。また暑い日になるでしょうが、泣いても笑っても後一日。悔いのない試合をして欲しいと思います。


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